韓国代表メンバーにおいても、Kリーグは“2強体制”だ。
これまでサッカー韓国代表メンバーでは、Kリーグクラブである全北現代が多くの割合を占めていた。
2018年ロシアW杯直前の3月の親善試合では、なんと7人も選ばれ、「守備ラインを全北現代のフォーバックで作るのではないか」という声まであった。
ヨーロッパと日本、中国、中東などの海外組が多数招集されるなかで、Kリーグの“1強”全北現代が国内リーグのプライドを守る状況だった。
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しかし今年に入って変わった。今シーズン、全北現代と優勝争いを繰り広げている蔚山現代の選手が、次々と代表メンバー入りを果たす姿を見せたのだ。
8月26日に発表された韓国代表メンバーには、蔚山現代から4人が選ばれた。MFキム・ボギョンとDFキム・テファンが、6月に続いて今回も招集された。さらに五輪代表イ・ドンギョンがサプライズ抜擢された。GKキム・スンギュは、Jリーグのヴィッセル神戸から古巣・蔚山現代に復帰した状態だ。
一方で全北現代は、クォン・ギョンウォンとキム・ジンス、イ・ヨンなどDFから3人が選ばれた。今回新たに招集されたキム・シンウク、主力DFのキム・ミンジェ、ドイツ2部でプレーするMFイ・ジェソンが昨年まで全北現代に所属していたが、今は所属クラブを変えた。6月に代表入りしたソン・ジュンホは、今回は除外された。
蔚山現代と全北現代以外では、チョ・ヒョヌ(大邱FC)、ホン・チョル(水原三星)、イ・ジョンヒョプ(釜山アイパーク)と、Kリーグ3クラブから1人ずつ選ばれた。
蔚山現代側は、隔世の感を禁じ得ない。
同クラブ関係者は、「6月はキム・ボギョンとキム・テファンが1分もプレーできなかったので、今回は出場してほしい」とし、「3月まで1人もいなかった私たちのクラブから4人も選ばれ、本当に良いことだ。選手たちが9月のAマッチ後、自信を持ってさらに頑張ってくれると思う」と語った。
ただ韓国代表は9月にトルコとトルクメニスタンなど、時差や旅行の疲れが残るアウェー戦を行うため、蔚山現代としては4人のコンディション調整に神経を使うことになるだろう。
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