韓国プロサッカー連盟とKリーグタイトルスポンサーのハナ銀行がともにした「みんなのドリブル(Dribbling for Accessibility)」キャンペーンのプロモーション映像が、釜山国際広告祭(MAD STARS)メディア部門でクリスタル賞を受賞した。
今年で15回目の開催を迎えた釜山国際広告祭には、73カ国から計1万9000編余りの広告が出品された。釜山国際広告祭はアジア最大規模であり国内唯一の国際広告祭で、8月25日から27日にかけてBEXCOなど釜山一帯で開かれた。
メディア部門でクリスタル賞を受賞した韓国プロサッカー連盟は、国内プロスポーツ団体のなかで初めて国際広告祭で賞を受賞する栄光を手にした。
韓国プロサッカー連盟とハナ銀行、社会福祉共同募金会は、2020年から「みんなのサッカー場、みんなのKリーグ」キャンペーンを進めている。
これは身体障がい者、高齢者、ベビーカー利用者など移動弱者がKリーグの競技場を訪れる際、段差や階段など障害物のない移動経路が盛り込まれた案内地図をファン自ら制作し、提供するキャンペーンだ。移動弱者が持つ不便さを実際に体験して、移動弱者を取り巻く問題などに関する関心を誘導し、共感を形成することを目的としている。
「みんなのドリブル」は「みんなのサッカー場、みんなのKリーグ」キャンペーンの一環で、「サッカーボールをドリブルしながら行ける道なら、車いすでも行けるのではないか」というアイデアから着想を得た。
ボールをドリブルしながらでは階段を上がったり段差を越えたりすることが難しく、上り坂のある傾斜路ではドリブルがし辛くなる点が、車いす利用者や移動弱者が移動時に経験する難しさと似ていることに着目した。
プロモーション映像では、Kリーグのファンが実際にボールをドリブルして傾斜路など移動弱者でも行ける動線を探し、該当する動線のなかで最も効果的な経路で移動弱者用の案内地図を制作する過程が盛り込まれた。
この映像はオンライン上で大きな呼応を得て、多様なコミュニティに共有され、現在は計17万回以上の再生数を記録している。
韓国プロサッカー連盟とハナ銀行は、移動弱者のスポーツ観戦文化の拡散とファンの認識の拡散のため、今年も「みんなのドリブル」イベントをKリーグの競技場で行う予定だ。
また、2020年には8カ所、2021年には5カ所の競技場で移動弱者のための案内地図を制作・配布したのに続き、今年も5カ所の競技場の移動情報を制作し、配布する予定だ。
(翻訳・編集=ピッチコミュニケーションズ)
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