バレンシアが内部葛藤で監督交代? イ・ガンインに与える影響とは

バレンシアが内部対立によって、司令塔を交代させるというニュースが急速に広がっている。

7月29日、バレンシア地域紙である『DEPORTE VALENCIANO』によると、バレンシアはマルセリーノ・ガルシア監督の代わりに、ジョゼ・モウリーニョ監督を選任する可能性がある。同30日、他の地域メディアも同じ論調の報道をした。

マルセリーノ監督は昨シーズン、バレンシアをラ・リーガ2位へと導き、UEFAチャンピオンズリーグに進出させた。スペイン国王杯でも優勝して、指導者として全盛期を開いた。成績だけ見ると、非の打ちどころがない。

問題は別のところで発生した。

バレンシアGMのマテウ・アレマニーをはじめとする複数の首脳部関係者が、ピーター・リムオーナーとの葛藤によって退く危機に置かれている。リムオーナーはアレマニーGMとの協業に満足することができず、自分がより大きな影響力を行使したいという噂だ。

アレマニーGMは、マルセリーノ監督と深い関係を維持する人物である。これによってマルセリーノ監督がチームから離れる雰囲気が出ている。クラブオーナーの意思に合う新しい首脳部が誕生すれば、マルセリーノ監督はいつでも更迭される“時限爆弾”を抱えてチームを率いることになる。

すでに後任監督候補も挙げられている。主人公はモウリーニョ監督だ。

モウリーニョ監督は昨年、マンチェスター・ユナイテッドから退いた後、行き先が決まっていない。ポルトをはじめチェルシー、インテルナツィオナーレ・ミラノ、レアルマドリードなどを導いた豊富な経験が彼の長所である。各リーグやチャンピオンズリーグ、各種カップ戦などで優勝した経歴があり、スペインをよく知るという点で高い評価を与えることができる。

司令塔が交代すれば、イ・ガンインの移籍問題も新たな局面に入ると考えられる。

イ・ガンインがバレンシアを離れようとしていた最大の理由は、マルセリーノ監督と相性が合わないからだった。マルセリーノ監督は、イ・ガンインが出場することが難しい、4-4-2フォーメーションを多用する。同じポジションの選手を続けて迎え入れようとしていたことを見ると、イ・ガンインに多くのチャンスを与える考えがなかった指導者だ。

噂通りにモウリーニョ監督が来れば、イ・ガンインの立場も変わる可能性がある。モウリーニョ監督はレアル時代、アルバロ・モラタ、ラファエル・ヴァランなど若手選手を積極的に起用した事例がある。マンU時代もマーカス・ラッシュフォードやスコット・マクトミネイを主力として起用していた。

スタイルさえ合えば、イ・ガンインもバレンシアで出場機会を得られる可能性がゼロではない。バレンシアもイ・ガンインに対する信頼と関心が高く、完全移籍に反対する立場である。

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いずれにしても監督交代が現実になると、イ・ガンインの今後はこれまでとはまったく別の方向に流れていくかもしれない。

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