いじめ問題で“欧州逃避”の韓国女子バレー選手、次の新天地はルーマニア?海外メディアが去就に注目

学生時代のいじめ問題で物議を醸し、逃げるようにして海外への移籍を選んだ元女子バレー韓国代表イ・ダヨン(25、PAOKテッサロニキ)に“ルーマニア移籍説”が浮上している。

【写真】イ・ダヨン、“モデル顔負け”のキス顔

ベトナムメディア『THETHAO 247』は最近、「韓国バレーボールの女神イ・ダヨンが、ギリシャリーグで活躍した後、ルーマニアリーグのクラブに移籍する」と、イ・ダヨンの去就に関心を示した。

同メディアは『ユーロスポーツ』の報道を引用し、「イ・ダヨンがギリシャのPAOKからルーマニアのラピド・ブカレストに移籍する手続きを踏んでいる。イ・ダヨンは自身のレベルをより高めるため、より高いレベルのトーナメントでのプレーを望んでいる」と具体的に報じた。

同メディアによると、2021-2022シーズンにおける欧州バレーボール連盟(CEV)の女子部ランキングで、ルーマニアは6位、ギリシャは36位に位置している。イ・ダヨンの新天地候補に挙げられているラピド・ブカレストは、同年のルーマニアリーグで3位(カップ大会)に入り、2006年以降最高の成績を収めた。

PAOKでは“看板スター”扱い

『THETHAO 247』はイ・ダヨンの近年のキャリアも紹介。「イ・ダヨンは2019年から韓国のNo.1セッターとして位置づけられた。彼女は才能だけで有名なのではなく、人形のような美貌で男性ファンをときめかせた」とし、「2020-2021シーズンには学生時代のいじめ、先輩への非難、夫への暴行疑惑が相次いで暴露され、生涯最大のスキャンダルに包まれた」と伝えた。

続けて、「イ・ダヨンと双子の姉イ・ジェヨンは騒動に対して謝罪し、女子バレー韓国代表からも脱退した」とし、「以降、2人はギリシャのPAOKに合流し、イ・ダヨンはチームのリーグ3位フィニッシュに貢献した。イ・ジェヨンは不運にも、負傷によりシーズンを早期中断しなければならなかった」と付け加えた。

(写真提供=KOVO)韓国時代のイ・ダヨン

韓国Vリーグ女子部の看板セッターだったイ・ダヨンは、イ・ジェヨンとともに昨年2月、学生時代のいじめ問題が暴露され、社会問題にまで発展する騒動を起こした。

これにより、前所属チームの興国生命ピンクスパイダーズからは無期限出場停止処分、韓国バレーボール協会からは代表資格の永久剥奪処分を受け、韓国国内でのプレーが事実上不可能となった。

このため、2人は国際バレーボール連盟(FIVB)から国際移籍同意書を発給してもらった後、昨年10月にギリシャのPAOKテッサロニキに加入していた。

イ・ダヨンは韓国国内での冷たい視線を後にして、ギリシャではPAOKの看板スターとなった。

Vリーグと国際大会で培った豊富な経験を活かしてPAOKの不動の主力セッターとなり、デビュー初年度からレギュラーリーグ3位(20勝6敗)に貢献。ポストシーズンでも持ち味の躍動的なパスでPAOKのアタックをけん引するなど、結果的に成功したシーズンを過ごした。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ダヨン プロフィール

1996年10月15日生まれ。韓国・全羅北道出身。身長180cm。韓国のプロバレーボール選手で、元韓国代表。双子の姉イ・ジェヨンもバレー選手で、2人ともギリシャのPAOKテッサロニキに所属している。実父は陸上競技(ハンマー投げ)韓国元代表のイ・ジュヒョン、実母はソウルオリンピック代表セッターのキム・ギョンフィというサラブレッド家系。2014年のプロデビューから2021年1月まで韓国国内で活躍していたが、学生時代のいじめ発覚で物議を醸し、無期限出場停止と代表資格はく奪処分を受けた。その後、活躍の場を求め、2021年秋からギリシャでプレーしている。

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