過去にドーピング検査で陽性と判定されるも、北京冬季五輪フィギュアスケート女子シングルへの出場が認められたカミラ・ワリエワ(15、ROC=ロシア・オリンピック委員会)をめぐり、韓国国内でも批判の声が高まっている。
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本日(2月15日)行われる北京五輪フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラムに、滑走順26番目で登場するワリエワ。
彼女は最近、昨年12月25日の検査で禁止薬物トリメタジシンが検出されたことで暫定的に資格停止となるも、異議申し立てによりロシア反ドーピング機関(RUSADA)が資格停止を解除。
このRUSADAの決定を国際オリンピック委員会(IOC)、世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)が不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴していたが、CASは14日、この提訴を却下し、ワリエワの出場を認めていた。
この決定に真っ先に反対の意思を示したのが、韓国の元フィギュアスケート選手で2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダルを獲得したキム・ヨナ(31)だ。
キム・ヨナは発表が行われた同日、自身のインスタグラムに真っ黒な画像を投稿し、英語で「ドーピング規定に違反した選手は競技に出場できない。この原則には例外があってはならない。すべての選手の努力と夢は公平であり、大切に考えられなければならない」と伝えた。
これに韓国の後輩スケーターが続々と賛同の意思を見せた。
北京五輪男子シングルに出場したイ・シヒョン(21)、2018年平昌五輪に出場したチェ・ダビン(22)をはじめ、イ・ヘイン(16)、ウィ・ソヨン(16)、キョン・ジェソク(20)、イ・ホジョン(24)、クァク・ミンジョン(27)、キム・ヘジン(24)、キム・ミンソク(28)といった現役選手・元選手が、自身のSNSでキム・ヨナの投稿を引用した。
ほかでは、北京五輪フィギュアスケート女子シングルに出場するキム・イェリム(19)も、14日の練習後のメディア対応でCASの決定に言及。
「大多数の選手はこのことについて良くないと思っている。あるアメリカの選手とも話をしたが、(正常通りの出場は)公正ではないと話していた。私も同じ考えだ」とし、「ワリエワの演技は大好きだけど、(こうした決定は)残念に思う」と伝えた。
また、男子シングルで5位入賞のチャ・ジュンファン(20)も、CASの発表以前に「このような問題が発生して本当に残念だ。ドーピング(検査)は選手を保護するために作られたものだ。スポーツではクリーンさが何よりも重要ではないかと思う」とコメントしていた。
なお、本日行われる女子シングル・ショートプログラムには、韓国からキム・イェリムとユ・ヨン(17)が出場する。
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