「後悔のないレースをしたい」
スピードスケート韓国代表のキム・ボルム(28)が、自身3度目の出場となるオリンピックで2大会連続のメダル獲得に挑む。
彼女にとって、4年前の2018年平昌五輪は一生忘れることのできない大会だ。当時は女子団体パシュートで韓国代表選手の一人が置き去りにされたことで、キム・ボルムに“イジメ走行”の疑惑が浮上したのだ。
キム・ボルムはその後、女子マススタートで銀メダルを獲得するも、レース直後にひざまずき、観客席に向かって謝罪する場面もあった。
大会後、韓国政府の文化体育観光部は韓国氷上競技連盟に対する特別監査を通じ、平昌五輪女子団体パシュートでいじめがなかったと結論を下している。
それから現在、キム・ボルムは今も韓国トップレベルのパフォーマンスを維持している。世界ランキングでは8位にまで上がった。北京五輪では世界9位のキム・ジウ(23)とともに女子マススタートに出場する。
キム・ボルムは「すべての選手が自らの目標を立てて試合に臨む。オリンピックも同じだ。どのような目標を立て、どのように達成するかが重要だと思う」と意気込みを語った。
カギを握るのは実戦経験とコンディションだ。キム・ボルムは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020-2021シーズンにほとんど滑ることができなかった。その影響か、今季行われたワールドカップ4大会では一度も表彰台に上れず、最高成績は6位で、第4戦ではレース中の転倒で最下位に終わった。
キム・ボルムは「昨シーズンに試合に出場できなかったのは、選手たちにとって大きな衝撃だった」と残念がりながらも、「数年前と比べると、他国の選手がはるかに強くなった様子だ。北京五輪に向けて準備を非常によくできたのだと思う。オリンピックまであと1カ月だが、私も自分の経験を基に準備に励みたい」と力を込めた。
前回大会で獲得した銀メダル以上の成績を望む声もあるが、キム・ボルムはあくまで「悔いのないレース」を強調した。
キム・ボルムは「マススタートは多くの選手が一度になって走るため、転倒などのハプニングが多い種目」とし、「金メダル獲得というより、後悔なく思う存分にレースがしたい。メダルの色というより、努力した分、汗を流した分の実力を見せて帰りたい」と決意を表した。
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