韓国サッカー界のレジェンドたちが、スペインのバレンシアに所属するイ・ガンインについて語った。
イ・ガンインは2001年2月生まれの18歳。年齢的には日本の久保建英と同世代だが、そんな新星にについて韓国サッカー界のレジェドたちが持論を展開した。
イ・ガンインは18歳という年齢でバレンシアのトップチームに軟着陸した。期待を一身に集める彼は今年5月、ポーランドで開かれるU-20ワールドカップ出場に向けて坡州(パジュ)にある国家代表トレーニングセンター(NFC)で汗を流している。
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イ・ガンインは3月、韓国国内で行われたフル代表のAマッチにも招集されたが、出場機会は得られなかった。イ・ガンインのAマッチ・デビューをめぐって賛否両論が持ち上がったりもした。
ホン・ミョンボ韓国サッカー協会専務理事は「まだプレーを直接見ていない」としながらも、「イ・ガンインのように若い頃から欧州でプレーした選手は欧州選手に対する恐怖心がないというのが最大の長所だ。私が現役時代にはヨーロッパチームや選手らと試合をするとき、恐れみたいなものもあった」と打ち明けた。
チェ・テウク韓国代表コーチは「イ・ガンインは2020年東京五輪だけではなく、2024年パリ五輪までいけると聞いている。すごい才能だと思う」と評価し、韓国代表のパウロ・ベント監督の期待も付け加えた。チェ・コーチによると、「代表チームでも彼のことはよく観察している。ベント監督もイ・ガンインがA代表に入ってきた選手でもあるため、U-20ワールドカップの結果を期待している」という。
イ・ガンインがKBSのサッカーバラエティ『シュットリ』に出演していたときからその成長を見守ってきたキム・ビョンジKリーグ広報大使は、「基礎準備がよくできているというのが彼の長所だ。これからもっと育てなければならないのはスピードだろう。ほかのすべては整っている。筋力は年齢を重ねればついてくるだろう。韓国の情緒に対する異質感がないということも、彼の大きな強みだ」と、イ・ガンインを高く評価した。
イ・ガンインがU-20代表に“飛び級”で参加していることについては、「代表チームでは1つや2つ年上の先輩たちと一緒にプレーしているが、先輩たちがイ・ガンインをよく受け入れている」と肯定的だ。
2000年に19歳という年齢で韓国代表デビュー戦ゴールを決め、センセーションを起こしたイ・チョンス仁川(インチョン)ユナイテッド戦力強化室長は「容易ではないことだ。しかし、たしかにうまくやっている。経験を積むと、ワールドカップとオリンピックでエースになれると思う」と期待を示した。
ただ、イ・ガンインが所属するバレンシアで多くの出場機会が保障されていない点については指摘した。「あの年代では1年1年がまったく違ってくる。試合出場を重ねながら、プロの舞台を経験してほしい」とアドバイスした。
サッカースクールを長い間運営し、若年層育成に力を注いでいるチャ・ボムグン元代表監督は、「イ・ガンインが子供の頃、対戦チームとして彼のプレーを見た。とてもうまかった記憶がある。どんな国でも若年層をうまく育てる国が強くなり、成功して発展する。ユースの力がその国のサッカーに大きな影響を及ぼす」と指摘した。
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