ロペス爆発+キム・シンウクの制空権、浦和の3バックを崩した全北の武器

キム・シンウクは周囲に待機するチームメイトたちにヘディングでパスをつなげ、攻撃の潤滑油の役割を果たした。ヘディングはもちろん、足技でも上手に連係プレーを消化し、攻撃の中心に立った。

後半戦直後、浦和のオリベイラ監督はキム・シンウクとの制空権争いに押されていた槙野を外し、岩波拓也を投入して守備に変化を与えたが、効果はなかった。

後半3分、キム・シンウクは左サイドからロペスが上げたクロスをペナルティーボックスの中に飛び込んで、ヘディンクで決めた。相手の守備とのもみ合いで圧倒し、得意のヘッドで全北の追加ゴールを決めたのだ。この日の試合で最高の姿を見せていた2人が作った完璧な得点だった。

ロペスとキム・シンウクは今季、絶頂のコンディションを維持している。

ロペスはKリーグで3得点2アシストを記録し、全北のエースとして活躍している。この日の試合では、今シーズンACL初得点にも成功した。

キム・シンウクも同様だ。Kリーグで4得点1アシストを記録して得点ランキング首位を走っている。ACLでは2得点をあげ、今シーズンは公式戦11試合で6得点を記録中だ。全北のモライス監督がイ・ドングッの代わりにキム・シンウクを投入したのも、このためだった。

全北が誇る2人のアタッカ―が、それぞれの長所を発揮してチームを勝利に導いた。

なお、慶南FCは同じ日、日本の鹿島スタジアムで行われたACLグループリーグ・第4戦の鹿島アントラーズ戦で1-0の勝利を飾った。この日の勝利で慶南は勝ち点5点(1勝2分1敗)とし、16強進出に望みをつなげている。

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