学生時代のいじめ問題で物議を醸しながらも、海外進出が目前となっているイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の双子姉妹を巡り、韓国Vリーグ男子部の新外国人選手のコメントが注目を集めている。
Vリーグ男子部の大韓航空ジャンボスの新外国人選手リンカーン・ウィリアムズ(28)は10月13日、2021-2022シーズンのVリーグメディアデー開催前にインタビューに応じ、欧州と韓国の違いや欧州での適応方法について語った。
オーストラリア代表出身のリンカーンは、これまでスウェーデン、イタリア、エストニア、ドイツ、ポーランド、ロシア、フランスと欧州各国リーグを渡り歩いた経験豊富な選手。ASカンヌ所属の2020-2021シーズンはフランスリーグで優勝し、自身も得点王に輝いている。
欧州と韓国のバレーボールの最大の違いが“スピード”だというリンカーン。「韓国のバレーボールは多少スローではあるが、その分技術や戦略がよりスマートのようだ」と語ると、韓国人選手が欧州に進出した場合に必ず肝に銘じるべき点についてはこう強調した。
「欧州では技術的な面よりもそこの文化を学ぶことがもっと大変だ。なぜなら、欧州には多くの国から選手がやってくるからだ。新天地の文化をどう受け止めるかが重要だ。適応できなければ苦しむだろう」
ギリシャの女子バレーボールチームPAOKテッサロニキ加入が確実とされているイ・ジェヨンとイ・ダヨンは、12日午前に駐韓ギリシャ大使館を訪れ、就労ビザ発給のための領事インタビューを行った。国際移籍同意書(ITC)など関連書類の準備は終えただけに、ビザ発給に関して特段の問題はないという。
男女のバレーの違いがあるとはいえ、イ・ジェヨンとイ・ダヨンもリンカーンのアドバイスは肝に銘じる必要があるだろう。
韓国国内であらゆる物議だけを残して海外に発とうとしている彼女らが、慣れない環境で新たな出発を図ることは容易ではない。
また、ギリシャリーグは去る9日に開幕しただけに、これまで十分なトレーニングができていないことを考慮すれば、序盤はリーグとチームへの適応に苦労するはずだ。
早ければ今週中にもギリシャ行きの飛行機に乗ることになる双子姉妹だが、初挑戦となるギリシャの舞台でも韓国時代のように振る舞っていては、長くプレーすることは難しいだろう。
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