かつてオリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスで活躍したイ・デホ(39、ロッテ・ジャイアンツ)が、プロ20年目にして大記録を打ち立てた。
イ・デホは10月1日、本拠地の社稷(サジク)球場で行われた韓国プロ野球KBOリーグのKTウィズとのダブルヘッダー第1戦で「3番・指名打者」で出場。3-3で迎えた3回裏、一死走者なしの場面で打席に立ち、右前安打を放った。なお、試合は4-3でロッテ・ジャイアンツが勝利している。
この日の試合前までに通算1999安打を記録していたイ・デホは、この安打で史上14人目となる通算2000安打を達成した。右打者としてはホン・ソンフン、チョン・ソンフン、キム・テギュンに次いで4人目だ。
また、イ・デホは通算2000安打と同時に、今回の安打で2004シーズンから続く13年連続100安打を達成した。これは史上7人目となる記録だ。
通算2000安打の偉業にはイ・デホが歩んできた20年間のプロキャリアが映し出されている。
1982年6月生まれのイ・デホは2001年にロッテ・ジャイアンツでプロデビュー。投手として入団するも、直後に野手へと転向した。
その後、同年9月20日のサムスン・ライオンズ戦でプロ初安打を記録して以降、2010年6月に通算1000安打、2018年6月に通算1500安打を達成した。
イ・デホはチームが暗黒期に陥る厳しい環境の中でも、中心打者としてロッテ・ジャイアンツの打線をけん引した。
精巧なミートと驚異的なパワーを兼ね備え、打撃面では国内トップクラスに成長。2006年に3冠(打率、本塁打、打点)に輝くと、2010年には驚異の7冠(打率、本塁打、打点、安打、得点、出塁率、長打率、OPS)を達成し、韓国プロ野球の歴史に一線を画す選手となった。2010年(176安打)、2011年(176安打)には2年連続で最多安打のタイトルを獲得した。
また、イ・デホは日本プロ野球(NPB)でも活躍を披露。オリックス・バファローズ時代の2012年に打点王に輝くと、福岡ソフトバンクホークス時代の2015年には韓国人選手として初めて日本シリーズMVPを受賞していた。
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