“名古屋生まれ”のイ・ジョンフが描くMLBの夢「新たな道を開拓してみたい」【インタビュー②】

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韓国プロ野球KBOリーグのキウム・ヒーローズには、かつて米メジャーリーグ(MLB)でプレーしたパク・ビョンホ(35)がいる。また、現在サンディエゴ・パドレスで活躍するキム・ハソン(25)は昨シーズンまでキウムの中心選手だった。

つまり、将来的なMLB進出を夢見る後輩選手としては、パク・ビョンホからは自身の失敗を通じたアドバイス、キム・ハソンからは現実的なアドバイスを受けることができる。

元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(51)を父親に持ち、名古屋で生まれ育って現在はキウムで活躍するイ・ジョンフ(23)も、パク・ビョンホ、キム・ハソンとは親しい間柄だ。

元メジャーリーガーのパク・ビョンホは、キウムでチームの柱として後輩へのアドバイスを惜しまないだろう。では、イ・ジョンフに対してはどのような部分を強調するか。イ・ジョンフは“言葉よりも行動”と話す。

「パク・ビョンホ先輩はアドバイスをするというより直接見せる方です。プロの姿勢や持つべき意識など、若い選手に特に必要な部分で手本を見せます。僕たちのチームは若い選手が多いので、先輩が大黒柱としての役割もしてくれています。このような先輩がいるからこそ、キウムというチームだけの良い文化が生まれ続けていると思います」。パク・ビョンホの存在そのものが、後輩たちの鑑となっているという意味だ。

【インタビュー①】「謙虚な人間であれ」イ・ジョンフが元中日の父親イ・ジョンボムから受けた“教え”

イ・ジョンフ

「キム・ハソン先輩から“早く(MLBに)来ないか”と言われないか?」と問われると、イ・ジョンフは笑顔で「そんな話はしません。(キム・)ハソン兄さんが“アメリカで(自分のことを)よく話している”と冗談を言うこともあります。ですが、僕自身韓国でまだ足りないと感じているので、もっと上手くやってから考えてみたいです」と話した。今よりもさらに実力を蓄え、堂々とMLBから選択を受けたいという意志がにじみ出ていた。

「目の前の現実に最善を尽くしているだけ」

MLB進出は野球選手であれば誰もが夢見る最終舞台であり、イ・ジョンフも同様だ。

2021年のイ・ジョンフは個人成績とチーム成績のためにプレーをしている。今いるところで最善を尽くすこと。そして、こうした歴史が一日一日積み上げることで、より発展した未来のイ・ジョンフを生み出すことになる。

イ・ジョンフはMLB進出について、「選手であれば誰でも大きな舞台でプレーしたいと思います」としつつも、「自分に足りないところがあることもわかっているので、今は気にせずひたすら毎試合を一生懸命プレーしています。そしていつか、自分にそのような機会が訪れたとき、堂々と挑戦できるような選手になっていたいです」と強調した。

では、どんなメジャーリーガーになりたいか。キウムはこれまでパク・ビョンホやカン・ジョンホ(34)、キム・ハソンらをMLBに輩出してきた。イ・ジョンフも彼らの姿を見ながら自身の未来も描いたはずだ。

パク・ビョンホ(左)とキム・ハソン

イ・ジョンフは「まだわかりませんが、目標を挙げるとしたら、誰もできなかった道を開拓してみたいです」と話した。持ち味のチャレンジ精神と強い覚悟が、短い言葉のなかに色濃く込められていた。

韓国では夢が大きいほど現実は軽く、夢が小さいほど人生は辛酸っぱいという。イ・ジョンフにはまだ誰にも言っていないような“ビッグ・ピクチャー”がありそうだ。

このことをイ・ジョンフに聞いてみたが、彼はいたって笑いながらこう語った。

「目の前の現実に最善を尽くしているだけです。ビッグ・ピクチャーを描いたからと言って、それが実現するかどうかはわかりません。画用紙だけ大きくても意味はなく、それを満たしてこそ絵になるのです。今のように毎日自分にできることを頑張っていれば、いつか自然に絵は満たされると思います」

イ・ジョンフが広げる画用紙のサイズは見当もつかない。これから彼が自分の画用紙にどんな絵を描いていくかが楽しみだ。

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