過酷な中東遠征で欧州組の負担増…韓国代表は今こそ国内組に目を向けよ

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国内組の幅をより広げなければならない。

パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、2022年カタールW杯アジア最終予選でさまざまなアクシデントと戦った。

招集の段階からそうだった。主軸を担うMFチョン・ウヨン(31、アル・サッド)が、代表参加のため搭乗した帰国便に新型コロナウイルス陽性者が同乗していたことが発覚。韓国の防疫指針に従い隔離されることになったため、メンバーから除外された。

ベント監督はチョン・ウヨンの代役としてMFチュ・セジョン(30、ガンバ大阪)を追加招集したが、チョン・ウヨンの空白を埋めるには力不足だった。

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初戦のイラク代表戦を終えた後も同様だった。主将を務めるFWソン・フンミン(29、トッテナム)は、右ふくらはぎ負傷で第2戦のレバノン代表戦を欠場し、観客席でチームメイトを見守るにとどまった。FWファン・ウィジョ(29、ボルドー)も、第2戦では後半45分間のみを消化した。

レバノン戦後、ベント監督は「ソン・フンミンは試合に出場させないことが最善の選択だと思った。ファン・ウィジョは45分以上プレーできない状態だった」と明らかにした。

2人は所属チームでの日程を終えた後、直ちに帰国して代表チームに合流。時差に慣れるまでの時間もないまま、W杯アジア最終予選の日程を消化した。それだけ、コンディション管理に苦労したということだ。

レバノン戦を負傷欠場したソン・フンミン

重要性の増すKリーガーの存在

そして、今後の日程は今回よりもさらに厳しくなる。10月と11月はホームで1試合を行った後、中東遠征のため長距離移動を強いられる。韓国代表の主力を担う欧州組としては、それこそ“殺人的”な日程を消化しなければならない。

10月と11月のいずれも最初の試合がホームゲームであることを考慮すれば、Kリーグで活躍する選手を幅広く招集し適用するのも一つの手だ。

9月シリーズに招集された26人のうち、Kリーグの選手はちょうど半分の13人。新たに招集されたのはFWチョ・ギュソン(23、金泉尚武)が唯一だ。比率で見ればバランスが取れていると言えるが、実際に起用されるメンバーを見ると、そのほとんどが海外組となっている。第1~2戦でどちらも先発出場したKリーグの選手は左サイドバックのDFホン・チョル(30、蔚山現代)だけである。

ホン・チョル(左)にボールを渡すパウロ・ベント監督

また、1分も出場することができなかったのはGKチョ・ヒョヌ(29、蔚山現代)、GKク・ソンユン(27、金泉尚武)を含めて計7人。Kリーガーの半分は一度も起用されないまま終わったのだ。

今回のW杯アジア最終予選初ゴールであり、9月シリーズ唯一の得点を挙げたMFクォン・チャンフン(27)は水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス所属で、レバノン戦が行われた水原ワールドカップ競技場は水原三星の本拠地だった。それだけ、選手にとってはやりやすかったという意味だ。そのようなメリットを代表でも積極的に活用する必要がある。

最終予選の舞台という重みがあるとはいえ、状況に合わせた柔軟さも求められる。いつ誰がどんなアクシデントと直面するかはわからない。

ベント監督を始め、代表コーチ陣は継続してKリーグの試合を視察し、自らの目で選手たちをチェックしてきた。Kリーガーのなかでより自身のスタイルに合った選手を選び、積極的に活用する必要があるだろう。

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