“ペップ・キラー”ソン・フンミン、開幕戦でマンC撃破!試合後にはケインにも言及

韓国代表FWソン・フンミン(29、トッテナム)が素晴らしいスタートを切った。

ソン・フンミンは8月16日(日本時間)、イングランド・プレミアリーグ(EPL)2020-2021シーズン開幕戦で、昨季王者のマンチェスター・シティをホームに迎え、チームを1-0の勝利に導いた。

【写真】ベッカム以来21年ぶり!ソン・フンミンがファッション誌の表紙に

今季からヌーノ・エスピリト・サント監督体制へと生まれ変わったトッテナムはこの日、マンCへの移籍が取り沙汰され、チームへの合流が遅れているハリー・ケイン(28)をリストから除外。4-2-3-1の最前線でワントップを務めたソン・フンミンが、期待通りの活躍を見せ、ヌーノ監督のデビュー戦勝利に花を添えている。

ペップの天敵として見事な活躍

CFとして先発したものの、中央の位置に固執せず、サイドへと流れながらフレキシブルにプレーしていたソン・フンミン。立ち上がりから主導権を握っていたトッテナムは、前半から度々鋭い攻撃を見せていた。

そして0-0で迎えた後半10分、ソン・フンミンの左足が光を放つ。カウンターのチャンスを迎え、右サイドでパスを受けたソン・フンミンは、オランダ代表DFのナタン・アケ(26)とマッチアップし、中央へとカットイン。一瞬の隙で左足を振り抜いた。ボールはマンCDFルーベン・ディアス(24)決死のダイブも虚しく、ファーサイドへと見事に突き刺さり、今季のチーム1号ゴールとなった。

(写真提供=ロイター/アフロ)
ナタン・アケ(中央)を振り切ってシュートを決めたソン・フンミン(右)

このゴールでソン・フンミンは、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンCを相手に個人通算7得点目(EPL4ゴール、チャンピオンズリーグ3ゴール)を記録し、“ペップ・キラー”であることを改めて誇示。グアルディオラ監督が2016年にマンCの監督に就任して以来、一番多く失点したのはジェイミー・ヴァーディー(34、レスター・シティ)の9ゴールで、ソン・フンミンが続いている。

試合後にはケインにも言及

試合後、EPL事務局はソン・フンミンを「キング・オブ・ザ・マッチ」に選出。彼は2万489人のファンが参加したこの投票で69.3%の支持を受け、チームメイトのDFジャフェット・タンガンガ(15.7%)を大きく引き離して1位に輝いた。

久しぶりに5万人以上が集まったホームで決勝ゴールを決めたソン・フンミンは、英スカイスポーツとのインタビューで、「ファンが恋しかった。ファンがサッカーのすべてだ。我々は彼らのためにプレーした」とし、「マンCは現在、世界最高のチームだが、我々はしっかり準備をし、勝ち点3のために戦った。プレシーズンから頑張ってきたことをグラウンドで見せつけた」と初勝利を喜んでいた。

ソン・フンミンは昨シーズン、リーグ戦17ゴール10アシストを含め、1シーズン22ゴール17アシストを記録し、キャリアハイの活躍を見せていた。

今季も初戦から勝利に貢献し、ケインの穴を感じさせなかった。もしもケインがチームを去ることとなれば、ソン・フンミンへの期待もより一層大きくなる見通しだ。

インタビューでそのケインに関する質問に対しては、「私たちはプロだ。試合に集中するだけだ。彼が我々にとって重要な選手であることは確かだが、状況を見守らなければならない」と慎重な姿勢を見せていた。

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