U-24韓国代表の6発大勝は“完璧な作戦勝ち”。指揮官の「サプライズ起用」が効果発揮【東京五輪】

完璧な作戦勝ちだった。

【写真】韓国代表選手の無礼な“握手拒否”を相手国メディアも批判「無視する行動」

キム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表は7月28日、横浜国際総合競技場で行われたグループB最終節のU-24ホンジュラス代表戦で6-0の大勝を収めた。

前半だけで3ゴールを決める圧倒的な火力を爆発させて勝利をもぎ取り、2勝1敗・勝ち点6のグループ首位で決勝トーナメント進出を果たした。韓国は来る31日の決勝トーナメント準々決勝でメキシコと対戦する。

指揮官の采配が的中

キム監督はこの日、攻撃陣に目立った変化を加えた。それが、DFキム・ジンヤ(23、FCソウル)の左ウィング起用だ。ここ2試合でベンチ外が続いていたキム・ジンヤは、ホンジュラス戦で先発フル出場を果たした。

キム・ジンヤは学生時代にフォワードを務め、プロでも度々前線に入ることがあったが、本職はサイドバックの選手だ。今回の東京五輪にもDF登録で選ばれている。

ところが、キム監督はキム・ジンヤの長所を考慮し、彼を左サイドに起用した。キム・ジンヤのスピードと豊富な運動量を通じてホンジュラスのサイドを制圧するという構想だった。

(写真=聯合ニュース)キム・ジンヤ(左)

作戦は上手く行った。キム・ジンヤはサイドと中央を行き来し、ホンジュラスの守備を動揺させた。単に直線的に動くのではなく、仲間との2対1のパス交換や、単独での裏抜けを通じて相手DFラインの後方も突いた。

前半終盤には決定的なシュートで相手GKを脅かし、後半序盤には事実上ホンジュラスをKOさせるPKまで獲得した。それだけでなく守備にも積極的に参加し、相手の攻撃をシャットアウトした。

キム・ジンヤの前線起用は、これまでのU-24韓国代表では見られなかったことだ。

だが、キム監督はこの試合、これまでサイドで起用していたMFクォン・チャンフン(27、水原三星ブルーウィングス)をトップ下に移した。そして、ここ2試合で自身の役割をまっとうできずにいたFWソン・ミンギュ(22、全北現代モータース)に代わり、キム・ジンヤを前面に出す変則的な作戦を打ち出した。

キム・ジンヤの攻撃が左サイドで効果を発揮すると、韓国“不動のエース”FWイ・ドンジュン(24、蔚山現代)のいる右サイドでも攻撃がスムーズに行われた。

イ・ドンジュン

イ・ドンジュンは試合序盤から爆発的なスピードで相手の守備を揺さぶり、前半12分にはFWファン・ウィジョ(28、ボルドー)の得点につながるPKを奪取。同39分にはホンジュラスの退場者を誘発し、数的優位を占めるうえで決定的な役割を果たした。

そのイ・ドンジュンはハーフタイムでベンチに下がり、後半からはFWオム・ウォンサン(22、光州FC)が投入された。オム・ウォンサンも、スピードの面では右に出る者がいない選手だ。

実際、オム・ウォンサンは疲労の見えるホンジュラスのサイドを効果的に攻略し、韓国の攻撃をけん引した。“スピード”をテーマに掲げたキム監督の采配が、ホンジュラス相手の完勝につながった。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ハクボム監督

キム監督はベテラン指導者らしく、状況に合わせた柔軟な戦術変化を駆使する。3年前の2018年ジャカルタ・アジア大会でも、グループステージで敗北をもたらした3バック戦術を果敢に廃棄し、新しい戦術を用いて優勝を果たした経験がある。

この日も第1~2節とは異なる概念の戦術を駆使し、相手の虚を完璧に突いた。4-0になった以降は3バックの実験を試みるなど、トーナメントでの競争力も確保した。

0-1でまさかの敗北を喫した初戦のU-24ニュージーランド代表戦での失敗が、結果的に第2~3節で韓国を勝利に導いたわけだ。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集