東京五輪に臨む女子バレー韓国代表が“手負い”のキム・ヒジンを招集したワケ…監督が寄せる厚い信頼

女子バレー韓国代表を率いるステファノ・ラバリニ監督がキム・ヒジン(30、IBK企業銀行アルトス)に確固たる信頼を寄せている。ラバリニ監督は7月18日、韓国バレーボール協会(KVA)を通じてキム・ヒジンに対する信頼を明かした。

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ラバリニ監督体制の韓国代表で主力を担っていたキム・ヒジンは、5月の代表練習中に左膝の痛みを訴え、直後に行われたFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)を欠場した。その後、キム・ヒジンは左膝骨片除去手術を受けた。

キム・ヒジンは現在もリハビリが続けているが、ラバリニ監督は招集を諦めることができなかった。そのため今回、“手負い”の状態でも彼女をメンバーに含めることを決断した。

ステファノ・ラバリニ監督

ラバリニ監督はキム・ヒジンをライト(オポジット)で活用することを基本構想としている。「2年前から代表チームのスタイルを作りながら、キム・ヒジンを含めた計画を立てていた」というラバリニ監督は、「キム・ヒジンは我々が望むスタイルのバレーボールができる選手だ」と話した。

さらには、「手術後のリハビリ期間が十分だったわけではないが、代表チームの戦術上、キム・ヒジンの役割が重要になるだけに、オリンピック前まで体調を整えるために全スタッフが最善を尽くしており、十分に回復できると信じている」と付け加えた。

現在、韓国代表のアタッカーにはキム・ヨンギョン(33、上海ブライトユーべスト)、イ・ソヨン(26、KGC人参公社)、パク・ジョンア(28、韓国道路公社)、チョン・ジユン(20、現代建設ヒルステート)らがいる。キム・ヒジンが不在の場合は4人の中から1人がライトを消化しなければならない。

しかし、キム・ヨンギョンは正統なレフトの選手であり、そのほかの選手は高さやパワーでキム・ヒジンに及ばない。ラバリニ監督がリハビリ中のキム・ヒジンを招集したのもこうした理由からだ。

(写真提供=KOVO)キム・ヒジン

キム・ヒジンは「VNLに出場できなかったので、オリンピックにも参加できないと思った。それでも最終エントリーに選ばれてとても嬉しく光栄に思う」という感想とともに、「監督が私を選んでくれた理由があると思う。自分の役割をしっかりと遂行したい。当初の計画よりも少し早い復帰ではあるが、思ったよりひざの調子は良く、トレーニングと補強運動に多くの時間を費やしている。リハビリの程度に合わせて徐々に良くなっているようだ」と述べ、コンディションを回復する覚悟を明かした。

ただ、仮にキム・ヒジンのコンディションが改善しなければ代案をまとめなければならない。

ラバリニ監督は「現在の代表チームのシステムでは、キム・ヒジンが回復し、正統なオポジットとしてプレーすることがベストの戦術だ」としながらも、「もしこれが難しければ、VNLで試した2つのシステムを活用する予定だ。イ・ソヨン、パク・ジョンアのうち1人がライトを消化できる。チョン・ジユンを活用する方法もある」と代替案を語った。

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