巨人テームズの古巣で「事件まみれ球団」に新たな“負の遺産”、シーズン中断の責任重く…

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韓国プロ野球の昨シーズン王者の歴史に“負の遺産”が追加された。

リーグ戦中断の大騒動にまで発展したNCダイノスのコロナ禍飲酒問題。当該選手者は、パク・ソクミン、パク・ミヌ、クォン・ヒドン、イ・ミョンギだった。この4人は7月5日、宿舎内で部外者2人と飲酒し、パク・ミヌを除いた3人の選手が新型コロナに感染した。

この出来事以降、NCダイノス内でのコロナ患者が急増し、果てには未曾有のリーグ中断にまで繋がった。

NCダイノスは、ずさんな選手管理について謝罪文を発表し、キム・ジョンムン団長を事実関係が明らかになるまで職務から離れるとした。そしてパク・ミヌに至っては東京五輪代表を辞退し、懲戒処分も謙虚に受け止めると明らかにしている。

東京五輪代表を辞退したパク・ミヌ

しかし事態はそれだけに収まらず、防疫当局である江南(カンナム)区庁が、「選手らが行動範囲を虚偽報告した」と警察に捜査を依頼していたことが伝わり、波紋はさらに広がっている状況だ。

韓国プロ野球の名門であるNCダイノスは球団理念として、「正義・尊重・名誉」を掲げていたが、その大層な看板も空転することに。

韓国プロ野球の“問題”球団

しかもNCダイノスは今回の飲酒騒動だけではなく、これまで様々な事件・事故を起こし、韓国のプロ野球ファンから批判を受けてきた。

遡ること2016年、当時所属していたイ・テヤン、イ・ソンミン、イ・ジェハクら3人が八百長と不法賭博疑惑に巻き込まれ、イ・ミンホが妻への暴行容疑で罰金と社会奉仕時間の制裁を受けた。

そして同年には、現在日本の読売ジャイアンツに所属している外国人打者エリック・テームズが、外国人選手としては初めて飲酒運転で摘発され、これを球団が隠ぺいしていたという事実が明らかになり、大騒動となった。

NCダイノス時代のエリック・テームズ

ほかにも、2018年には戦力分析員の暴力事件、2019年には球団職員による私設スポーツベッティングが摘発されるなど、幅広い事件を起こしている。数々の事件を起こしてきたNCダイノスは当然の如く、野球ファンからの信頼がゼロの状態だ。

NCダイノスは昨シーズン、球団初の統合優勝(ペナントレース1位、韓国シリーズ優勝)を収め、“常勝球団”への飛躍を夢見た。しかし蓋を開けてみると、NCダイノスに残ったのは名誉ではなく、“事件まみれの球団”という汚点だけとなった。

虚偽報告に対して法的措置も

現在、韓国野球委員会(KBO)は賞罰委員会を準備中だという。規定によると、防疫規則違反の1回目は罰金100万ウォン(約10万円)、2回目は賞罰委員会に付託することになっているが、決して小さな事案ではないため、即刻、賞罰委員会が開かれるようだ。防疫規則を違反した選手らの管理をおろそかにしていた球団サイドも、処分の対象から外せないだろう。

当事者の1人であるパク・ソクミン(右)

また注目すべきは前述した虚偽報告だ。これが事実であれば、法的措置も避けられない。

韓国の「感染症予防および管理に関する法律18条3項」によると、正当な理由なく疫学調査を拒否・妨害、または回避する行為、虚偽の供述や虚偽の資料を提出する行為、故意に事実を漏らす、隠蔽する行為をしてはならないと明記されている。これに違反した場合は、2年以下の懲役、または2000万ウォン(約200万円)以下の罰金に処されることとなる。

どのような結末が訪れるにしろ、韓国プロ野球を史上初のシーズン中断に追いやった責任は大きく、世間からの批判は免れられないだろう。野球チーム以前に社会生活を送る集団として、1日も早い抜本改革を望むばかりだ。

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