U-24韓国代表にオーバーエイジ枠で選ばれているDFキム・ミンジェ（24、北京国安）の東京五輪出場が不透明な状況だ。
韓国メディア『OSEN』は7月14日、「キム・ミンジェを欧州に移籍させようとしている北京の計画に、オリンピック出場がネックになりかねない」と懸念を伝えている。
U-24韓国代表は13日、龍仁（ヨンイン）ミルスタジアムで行われたU-24アルゼンチン代表との国際親善試合を2-2のドローで終えた。韓国は前後半通じてアルゼンチンに2度リードを許したが、MFイ・ドンギョン（23、蔚山現代）、FWオム・ウォンサン（22、光州FC）のゴールで引き分けに持ち込んだ。
アルゼンチン戦の韓国はベストメンバーではなかった。先発11人を見ても、MFイ・ガンイン（20、バレンシア）のほか、オーバーエイジ枠のFWファン・ウィジョ（28、ボルドー）、FWクォン・チャンフン（27、水原三星ブルーウィングス）の名前がなかった。
韓国を率いるキム・ハクボム監督は試合前、東京五輪本番までに戦力の露出を最小限にとどめるため、手の内を明かさないことを伝えていた。今回のアルゼンチン戦でも、東京五輪で登録された背番号とは異なる番号を各選手が着用するなど、徹底ぶりを見せていた。
ただ、韓国はアルゼンチン相手に守備の不安さを露呈した。中盤と最終ラインの間隔が広く、個々人のコンディションも優れなかった。このため、この試合でベンチから外れていたキム・ミンジェの必要性がさらに高まっていた。
キム監督は試合後、キム・ミンジェのメンバー外の理由についてキム・ミンジェが合流できるために協会などすべての関係者が努力している」とし、「（ベンチから外れた理由も）似たような理由だ」と明かしていた。
韓国は来る16日にU-24フランス代表と国際親善試合を行った後、翌17日に日本に出発。グループステージ初戦のニュージーランド戦は22日に控えている。キム・ミンジェが東京五輪に出場できるかどうかが決定するまで、短くて3日、長くて1週間しか残されていない。
キム・ミンジェがプレーする中国現地は東京五輪出場に悲観的だ。中国メディア『タイタン・スポーツ』によると、北京国安がキム・ミンジェを東京五輪に出場させる可能性はそれほど高くないという。クラブが明らかに反対の意思を見せるわけではないとはいえ、簡単には手放せないという意味だ。
同メディアは現地関係者の言葉を引用。「欧州移籍が完了していない状態でキム・ミンジェが東京五輪に出場して、もしかしたら負傷するかもしれない。そうなれば、キム・ミンジェ売却で移籍金を回収しようという北京国安の計画に大きな影響を与える可能性がある」と伝えている。
以前はユベントスが関心を示したとされ、最近ではポルトが新天地候補に挙がるなど、欧州進出の可能性が高まっているキム・ミンジェ。果たして、東京五輪開幕までに去就問題は解決されるのだろうか。
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