U-24韓国代表の元アビスパ福岡MFウォン・ドゥジェ(23、蔚山現代)とMFキム・ドンヒョン(24、江原FC)が、東京五輪に向けた意気込みを気丈に語った。
2人は去る7月11日、本日(13日)午後7時半にキックオフするU-24アルゼンチン代表との国際親善試合を控え、オンラインでの記者会見に出席。
「東京に行く前に強い相手とスパーリングパートナーとして会うことは、僕たちの不足している点や上手くやれる点を見つけられる機会になるだろう」と口をそろえた。
ウォン・ドゥジェとキム・ドンヒョンは、U-24韓国代表で戦術の中核を担うメンバーだ。チーム率いるキム・ハクボム監督は機動力とスピードを重視するサッカーを用い、守備的MFは90分間通してエンジンの役割を果たさなければならない。誰よりも多く走り回り、相手の攻撃を止める“第一次阻止線”、さらには攻撃の起点を務める必要がある。
U-24代表でなくても、守備的MF、特に息の合ったダブルボランチの存在は、韓国サッカーが主要なメジャー大会で成功を収めるうえで非常に重要だと言われてきた。
特に、2012年のロンドン五輪で韓国サッカーが史上初の銅メダルを獲得したときがそうだった。当時の韓国は、MFキ・ソンヨン(32、FCソウル)とMFパク・ジョンウ(32、釜山アイパーク)が中盤の底で豊富な運動量を活かして走り回り、相手の攻撃をシャットアウトしつつ、キ・ソンヨンが針の穴に糸を通すようなパスを前線に放った。
キム監督は今大会、ウォン・ドゥジェとキム・ドンヒョンにそのようなプレーでの貢献を期待している。
2人は、昨年1月に行われたU-23アジア選手権で韓国が優勝したときも、息の合ったコンビネーションを披露。ウォン・ドゥジェが後方で強固な盾となり、キム・ドンヒョンは効果的な動きで攻守にわたりチームをけん引した。
ウォン・ドゥジェは「キム監督が要求するのは、センターバックの前でたくさん走って相手の攻撃を安全に守ることと、前線へのパスだ」と強調。キム・ドンヒョンは「ドゥジェが言ったように、監督はセンターバックをサポートし、ほかのポジションよりも多く走ることを重視している。また、基本に忠実なこと、誠実な姿勢をよく話されるので、それを守ろうと努力している」と伝えた。
アジア選手権を制したウォン・ドゥジェとキム・ドンヒョンは、今度は世界の舞台でその価値を証明しようとしている。ただ、2人はオリンピックという象徴性をあまり大きく意識しないようだ。
キム・ドンヒョンは「本大会で特に変わることはない。これまでの2年間をやってきたように、誠実さと自信を持って試合に臨みたい」と語った。ウォン・ドゥジェも「僕もやはり、特定の大会だからといってより力を加えるわけではない。僕たちがやってきたことを信じる。(オリンピックで)全員がファイトし、ぶつかり合うことは当然のことだ。ただ、こうした舞台ではもう少し冷静に望んでこそ、良い結果をもたらすことができる」と淡々と述べた。
ウォン・ドゥジェは、9年前のロンドン五輪で当時のU-23韓国代表を指揮し、現在は所属チームの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を指揮するホン・ミョンボ監督からエールを受け取ったという。
彼は「ホン監督も経験されているだけに、大会の重要性をよく知っている。僕に“国を代表する場なのだから、ケガなく能力を思う存分発揮してほしい”と伝えてくれた」と明かした。
キム・ドンヒョンは、オリンピックでの活躍を通じてポータルサイトの人物検索で自分が最上段に上がることを願っていると笑顔で語った。現在の人物検索で「キム・ドンヒョン」と入力すると、UFCファイター兼タレントのキム・ドンヒョンが最初に表示される。「今回良い姿を見せれば、一回ぐらいは(僕が)メインに上がるだろう」と伝えた。
2人とも人生初のオリンピックに出場するだけに、頭の中に描いていることは多い。
キム・ドンヒョンは「試合には11人が出場できる。7人がベンチに座り、残りの4人はスタジアム外で試合を見なければならない。しかし、全員が心を一つにして上手く行くことを願えば、プライスレスな良い思い出になりそうだ」とし、「左胸にある韓国国旗を東京に立てたいと思っている。現実になったら良いだろう」と伝えた。
ウォン・ドゥジェは、「遠い未来を考える方ではないが、ドンヒョンの言葉のように、メダル獲得が現実になったらと思う」と意気込んだ。
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