韓国と米国、両女子ツアーに亀裂が!? 大会の同日開催という“不祥事”が起きたワケ

世界トップクラスのツアーに成長した韓国女子ツアーは、米国女子ツアーを相手に自尊心を守ることができるだろうか。シーズン終盤に向けて韓国ゴルフファンの関心を一身に集めている韓国女子ツアーが、最後の興行を控えて侮れない相手に立ち向かう。

10月4日から4日間、京畿道(キョンギド)ブルーヘロンCCでは、メジャー大会「ハイト真露チャンピオンシップ」が開催されるが、同じ期間、仁川(インチョン)市松島(ソンド)のジャック・ニクラウス・ゴルフクラブ・コリアでは米国女子ツアーが主催する女子ゴルフ国家対抗戦「ULインターナショナル・クラウン」が繰り広げられる。

韓国女子ツアーと米国女子ツアーがそれぞれ主催する2つの大会が韓国で同時に開かれるのは、今回が初めてだ。世界的な女子ゴルファーを輩出してきた韓国女子ツアーが、世界の女子ゴルフを率いる米国女子ツアーと興行で真正面から対決を繰り広げることになった。

それにしても、なぜこのような“不祥事”が起きたのだろうか。ここには両協会の激しい駆け引きが背景にある。

今回の衝突は、全米女子プロゴルフ協会が韓国女子プロゴルフ協会に相談することなく、今年のインターナショナル・クラウンを10月4日から韓国で開くとしたことから始まった。同期間は、メジャー大会の開催が決まっていたため韓国側は難色を示したが、そのまま強行され、関係の深かった両協会に亀裂が生じた。

これまで韓国女子プロゴルフ協会は米国女子プロゴルフ協会に協力的だった。しかし韓国女子ツアーが世界化を旗印に数年前から韓国を越えてアジア市場にツアーを拡張する過程で、アメリカ国内の限界をアジアにおける影響力で挽回しようする米国女子ツアーと衝突する場面が多くなった。

8カ国が参加する国家対抗戦インターナショナル・クラウンは米国女子ツアーのレギュラー大会ではなく、イベント性の強い大会だが、各国を代表する選手たちの面々は豪華だ。韓国代表にはパク・ソンヒョン、ユ・ソヨン、キム・インギョン、チョン・インジが出場するし、アメリカからはレキシー・トンプソン、ジェシカ・コルダ、ミシェル・ウィーらが出場する。タイ代表として、ジュタヌガン姉妹も参戦する。
パク・ソンヒョン
危機を感じた韓国女子ツアーは、インターナショナル・クラウンに参加しない韓国生まれのリディア・コー(ニュージーランド)を初めて韓国の大会に呼び、米国女子ツアー新人王が有力視されるコ・ジンヨンまで招いて反撃に出た。さらに、韓国女子ツアーで人気を誇る“ビッグ3”、オ・ジヒョン、チェ・ヘジン、イ・ジョンウンまで総動員して、真っ向勝負を予告した。
リディア・コー
出場選手の記者会見も同日である10月2日に開かれ、大会開幕前から神経戦が繰り広げられている。視聴率競争も興味深い。インターナショナル・クラウンは地上波MBCを、ハイツ真露は地上波SBSを通じて生中継される。はたして韓国のゴルフファンたちは、どちらの大会を支持するのか。興味は尽きない。

(構成=呉 承鎬)

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