韓国女子ツアーの2021シーズン3大会目であり、今季初のメジャー大会となる「CreaS F&C 第43回KLPGAチャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン=約1億円)が、4月29日から5月2日にかけてサウスリンクスCC霊岩(ヨンアム)で行われる。
1978年の初回大会から今年で43回目の開催を迎える本大会は、これまで韓国女子ツアーを代表するゴルファーを数多く輩出してきた。なかにはジョン・ミジョン(38)や申ジエ(33)、アン・シネ(30)、ペ・ソンウ(27)など、日本で活躍する選手もいる。
最近でもジャン・ハナ(28)やチェ・ヘジン(21)、パク・ヒョンギョン(21)など、トップクラスの選手が熾烈な優勝争いを制してトロフィーを掲げてきた。
特に昨年には、新型コロナウイルス感染症の影響で全世界のスポーツが“ストップ状態”に陥ったなか世界に先駆けて本大会を開催したことで、国内外で大きく注目された。大会は日本をはじめとする世界44カ国で中継され、歴代最多の取材陣が試合会場に集まった。
本大会は昨年、スポンサーなしに韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の単独主催、主管で開催された。ただ、今年はKLPGAと長年の縁を誇る国内アパレル『CreaS F&C』と再び手を組み、43回目の本大会を輝かせる準備を終えた。今大会には“Be the Legend、美しい挑戦は歴史になる”というスローガンが掲げられた。
そんな今大会には韓国女子ツアーを代表する選手がそろって出場し、今季初のメジャー制覇をめぐり火花を散らす予定だ。
まずは前回大会王者のパク・ヒョンギョン。
彼女は先週まで行われた「ネクセン・セントナインマスターズ2021」を7位で終えた勢いそのままに、自身初のタイトル防衛を果たすべく大会に臨む。大会スポンサーの『CreaS F&C』は彼女のアパレルスポンサーでもある。
パク・ヒョンギョンは「デビュー後初のタイトル防衛戦ではあるが、アパレルスポンサーのCreaS F&Cが主催する大会なだけに、より大きな意味があると思う」とし、「今回のコースで優勝は経験しておらず、風も強く吹くので心配だが、楽しみな気持ちも大きい」と、大会を前に心境を語った。
続けて、「徐々に感覚をつかめている。上手くやろうと思って上手くできた試しがないので、今大会は少し余裕を持ってプレーするのが目標。楽しみにしていただきたい」と覚悟を述べた。
「ネクセン・セントナインマスターズ2021」王者のパク・ミンジ(22)も人一倍の覚悟を持つ。
同大会でジャン・ハナとの延長戦を制し、通算5勝目を達成したパク・ミンジは、2大会連続優勝とともに初のメジャー制覇を狙っている。
パク・ミンジは「強風が予想されるが、今シーズンは開幕戦から強風が吹いているだけに、もうある程度は適応できると思う。今大会はリンクスコースなので、先週よりも風が強く吹くと思われるが、一方向だけに吹くなら計算は楽だと思う」とし、「今のコンディションは良い。落ち着いて競技に臨むことができれば、良い成績が出せると確信している」と自信を示した。
今季開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」で優勝したイ・ソミ(22)はダークホース的存在だ。
イ・ソミは、今大会と同じサウスリンクスCCで行われた昨年の「2020 HUEN CARE女子オープン」で生涯初優勝を収めた。それだけに、同じ舞台で再び頂点に立ちたい思いは強い。
「初優勝した当時の記憶を活かしてコースマネジメントができれば、良い結果を残せると思う。自信を持って後悔のない試合をする」と意気込むイ・ソミは、「好成績を残すために重要なのはグリーン的中率とパット。フェアウェイが広いため、ティーショットよりもアイアンショットとパットに気を使ってプレーする。多くの期待をお願いしたい」と抱負を語った。
イ・ソミ同様、過去にサウスリンクスCC開催の大会でトロフィーを掲げたアン・ソンイ(30)も優勝候補の一角だ。
アン・ソンイは昨年、新型コロナによる約1カ月間の中断期間を経て開催された「2020ファントムクラシック」で優勝し、通算2勝目を挙げていた。
彼女もサウスリンクスCCには良い思い出があるだけに、通算3勝目とともに生涯初のメジャー制覇を目指していることだろう。
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