“野手がマウンドに上がる”風景が日常化?今季の韓国プロ野球界で起きている変化とそのワケ

野手がマウンドに立つという珍しい風景が、韓国プロ野球(KBO)リーグでは日常化しそうだ。

KBOリーグはシーズン序盤、投手の乱調で苦しんでいる。先発投手が長いイニングを投げられていないため、救援陣が頻繁に登板している状況だ。リーグ144試合の長丁場を戦うためには体力配分が重要なのにもかかわらず、この状態が続けば投手陣の体力は道半ばで枯渇してしまうだろう。そのため、ハンファ・イーグルスのカルロス・スベロ監督は、投手の肩を守るために野手をマウンドに上げた。

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スベロ監督は4月10日の斗山(トゥサン)ベアーズ戦で、9回表に内野手のカン・ギョンハクと外野手のチョン・ジンホをマウンドに上げた。これは1-14と大きくリードされている状況で、投手陣を消耗する理由がないと判断したためだ。この采配はリーグ全体で大きな反響を呼び、野手が投手として登板する現象がハンファ以外のチームでも散見し始めた。

真っ先に倣ったのはロッテ・ジャイアンツのホ・ムンフェ監督だ。スベロ監督の型破りな投手運用について、「メジャーリーグもそうやっている」と答え、野手の投手起用を宣言していた。

ロッテ・ジャイアンツのホ・ムンフェ監督

続々と賛成票を投じる監督たち

ロッテも野手の投手起用を試みるなか、他チームの監督たちも本格的な野手の投手起用を考えると予想される。すでに、キウム・ヒーローズのホン・ウォンギ監督、斗山ベアーズのキム・テヒョン監督、KTウィズのイ・ガンチョル監督など、複数の指揮官が野手の投手起用に賛成している状況だそうだ。

斗山ベアーズのキム・テヒョン監督は、「韓国の雰囲気上、すぐには合わないだろうが、うちも野手を投手として投げさせるかもしれない」とし、豪快な笑顔でマウンド運用に多様性を持たせると公言している。

シーズン序盤、各チーム先発投手陣のコンディションが良くない状況下で、野手のピッチング風景が頻繁に見られると予想されている今季。その風景はもはや珍しいものではなく、一般的な風景になるかも知れない。

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