トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジンは2021シーズンの開幕戦を控え、4月1日（日本時間）にテレビインタビューを行った。画面越しに行われた理由は、開幕投手であり、チームを代表するエースへの配慮によるものだ。
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3年連続の開幕投手についてどう思うか、という質問には、「それほど重要ではない。シーズンに焦点を合わせる」とし、“開幕戦もペナントレースの1試合であり、それは何がそんなに重要なのか”という意味が含まれたこの言葉は、リュ・ヒョンジンらしい答えと言える。
2019年、生涯初の開幕投手に指名された時の答えも同じだった。リュ・ヒョンジンは記者団のやや大げさな質問に対しては、シニカルな答えで相手を気まずくさせることも少なくない。
リュ・ヒョンジンは2013年のメジャーデビュー以来、2021年ほど大きな期待をかけられたことがなかった。今ではチームやファン、担当記者ら全員がリュ・ヒョンジンをトップ・オブ・トップと認識しているが、それほどエースの荷が重いという意味でもある。
そんなリュ・ヒョンジンは、すでに2020シーズンにエースとしてチームをプレーオフに進出させている。メジャーリーグベースの歴史における全プレーヤーの統計データを提供している「baseball-reference.com」にも、「2020年のブルージェイズ最高の選手はリュ・ヒョンジンだ」と記されているのだ。
今回は新シーズン開幕を控え、2021年のリュ・ヒョンジンチェックポイントをまとめてみた。
まず1つ目は、防御率2.80以下を記録できるか否かだ。メジャーリーグ専門チャンネルの「MLBネットワーク」は昨年、ア・リーグ東部地区へと移籍し、防御率2.69を記録したリュ・ヒョンジンの2021シーズン防御率が、2.80よりも上か下かを聞いていた。
基準となっている2.80は、韓国プロ野球時代にリュ・ヒョンジンが記録した通算防御率だ。規定投球回を満たしたうえで、ア・リーグ東地区で2.80以下の数字を維持できれば、トップクラス認定される。
そして2つ目は、2年連続でプレーオフ進出をはたせるかだ。昨年ブルージェイズが4年ぶりにプレーオフに進出できたのは、リュ・ヒョンジンがいたからと言っても過言ではない。
ブルージェイズは今季のオフに、外野手のジョージ・スプリンガー、内野手のマーカス・セミエン、左腕投手のロビー・レイらとの再契約、スティーブン・マッツのトレードなど、戦力を大きくアップグレードさせた。
このため、専門家らはブルージェイズのプレーオフ進出の可能性を高く見込んでいたが、それは地区優勝ではなくワイルドカードとして挙げている。大幅な戦力強化を行ったものの、チームの中心はリュ・ヒョンジンだ。2年連続でチームをプレーオフに導いた場合、FA契約の成功例として残るはずだ。
そして3つ目のポイントは、先発数、イニング数だ。ロサンゼルス・ドジャースに入団した2013年に先発登板した30試合がこれまでの最多先発数で、投球回も最多の192回を投げていた。
ナ・リーグのサイ・ヤング賞2位にランクインした2019年は、29試合、182.2イニングを消化して歴代2番目となっているが、この時は現在ほどの存在感はなかった時代だ。
2021年はエースとしてシーズンを通しての活躍が期待されており、負傷しないことが1番のカギとなるはずだ。
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