韓国プロ野球、ハンファ・イーグルスに所属するノ・シファン(21)は絶えず発展している。
新シーズンを控え、ノ・シファンは打撃フォームを点検しながら、さらに一段階レベルアップするために努力している。昨年はノーステップ打法で成果を挙げたが、ジョニー・ワシントンバッティングコーチのアドバイスを受け、春季キャンプでは多彩な打撃フォームを試していた。
ノーステップとレッグキックをテストし、オープン戦では足を軽く上げて打っていた。 「今は軽く重心移動する感覚で打っている。ワシントンコーチも、“フォームを変えずに1つのフォームで固めよう”と言っていた。シーズン中は最も楽な形で打つ予定」とし、打撃フォームをめぐり苦心していると伝えた。
昨年の彼は、強い打球を生み出すレッグキックを捨て、ノーステップ打法に変えてから成績が向上し始めた。相手投手のボールにタイミングを合わせることができず、三振を食らったあとはベンチに向かうのが常だったが、フォーム修正後にボールを見る余裕ができたノ・シファンは長打を量産し始めた。
当時、「ノーステップに変えたあと、長打が減るのではないかと心配していた。しかし、むしろもっと質のいい打球になった」と話していた。ノ・シファンは昨年、ハンファ・イーグルスで唯一2桁本塁打(12本)を記録し、“ポストキム・テギュン”と呼ばれるようになった。
バッティングに心血を注いだノ・シファンは、自分の役割を全うしている。3月26日に行われたKTウィズとのオープン戦での本塁打に続き、28日のロッテ・ジャイアンツ戦では左フェンスを越える特大アーチを放ち、大器の片鱗を見せつけている。
プロデビュー3年目の若手だが、リオン・ヒーリーらとともにクリーンナップをリードする重責を担う今シーズン。オープン戦では2番打に配置されることもあったが、1発や長打力に長けているだけに、シーズン中には中軸に配置される可能性が高い。
彼自身も4番を夢見ているそうだ。ファンも“ポストキム・テギュン”というニックネームをつけ、愛情を持って接している。
最後に彼は、「ファンの期待もよくわかっている。目標はハンファの4番だ。もう一段階成長して、野球を観る楽しさをファンにお届けしたい」と抱負を語った。
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