ハンファ・イーグルスの"アラサー外国人三銃士”、外国人選手としては珍しいと評されるワケ

「実力だけでなく、人間性までくまなく確認した」

たとえオープン戦とはいえ、充分に今シーズンの飛躍を期待させる。これまで外国人選手を見抜いてきた選球眼が今回も発揮されたようだ。

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リオン・ヒーリー(29)、ニック・キンガム(30)、ライアン・カーペンター(31)ら“鷲軍団”の外国人三銃士は、オープン戦のハンファ・イーグルスを攻守両面でリードしている。実力だけでなく人間性まで兼ね備えており、チームのムードメーカーとしての役割も惜しまないようだ。

ハンファ・イーグルス関係者は、「現地に派遣されたスカウトチームが直接見て、選手の性格まで確認している。(韓国プロ野球への)適応力も外国人選手を見極める重要なカギとなっている。早く適応してくれた外国人選手たちが、良い成果を出してくれている」と満足げに語った。

関係者の話どおり、“外国人三銃士”は韓国に完璧に順応したようだ。打線の中核を担うヒーリーは、“フォア・ザ・チーム”の精神で試合に臨んでいる。

(写真提供=ハンファ・イーグルス)リオン・ヒーリー、
ライアン・カーペンター、ニック・キンガム(左から)

若いチームのムードメーカーに

カルロス・スベロ監督は、「クリーンナップはランナーを帰す役割をしなければならない」と強調しているが、ヒーリーは欲を捨ててチームプレーで本来の役割を全うしており、ベンチでも率先してチームメイトにファイトを吹き込んでいるようだ。チームメイトが四球を選んだだけでも歓声で応えている。これは外国人選手としては珍しい光景だ。

ヒーリーは、「うちのチームはベンチの雰囲気がいい。私も声が大きく、感情をうまく表現するスタイルだ」と笑った。さらに取材陣との和気あいあいとして姿も印象的で、韓国への適合が無問題であることを証明している。

チームを盛り立てるリオン・ヒーリー(中央)

投手のキンガムとカーペンターも、ヒーリー同様良い姿を見せている。2人とも30代前半で、若手が多いハンファ・イーグルス投手陣のなかでは古株に属しており、チームリーダーとしての役割もはたさなければならない状況を誰よりもよく知っている。

キンガムの人柄は、SKワイバーンズ(現SSGランダース)時代からよく知られている。選手たちのことを気遣う姿から“ママ”というニックネームがついたほどだ。カーペンターも若い選手らのメンターを自ら要望し、手助けをしているそうだ。

リオン・ヒーリー(右)の汗を拭いてあげている"ママ”ニック・キンガム(左)

韓国プロ野球で外国人選手の役割は非常に重要だ。トラブルを起こす選手がいれば、シーズンを通しての大きな支障となる。それを踏まえると、ハンファ・イーグルスの3人は合格点と言ってもいいだろう。

オープン戦ではあるものの、投打ともに期待以上の姿を見せており、ヒーリー、キンガム、カーペンターの3人がシーズンを通して活躍できるかに注目が集まっている。

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