復活を期してセミプロのK3リーグ(3部)行きを決断したバルセロナ下部組織出身の元U-20韓国代表FWチャン・ギョルヒ(22、平沢シチズン)は、国内カップ戦のFAカップでプロのKリーグチーム相手にゴールを決めることができるのだろうか。
チャン・ギョルヒは来る3月28日のFAカップ2回戦で、昨シーズンのKリーグ1(1部)を4位で終えながらもホームタウンの変更で今シーズンからKリーグ2(2部)を戦っている韓国国軍部隊傘下の金泉尚武(キムチョン・サンム)とアウェーの金泉総合運動場で対戦する。
去る2月に平沢シチズンに加入したチャン・ギョルヒは、まだ実戦でのパフォーマンスが軌道に乗っていない。しかし、今月6日のFAカップ1回戦フェニックスFC戦ではPKで決勝点を決め、2-1の勝利に貢献した。来る2回戦では、Kリーグチーム相手の得点を夢見ている。
2011年にバルセロナの下部組織に入団したチャン・ギョルヒは、さまざまな苦難を経験した末にトップデビューを叶えられず、2017年にチームを退団した。その後、アステラス・トリポリスFC(ギリシャ)、浦項(ポハン)スティーラースと渡ったが、そこでもトップチームでプレーすることができなかった。
2020年1月に契約満了で浦項を去ってからは無所属が続き、キャリアの存続が危ぶまれたが、チャン・ギョルヒは諦めなかった。彼はプライド置いて3部行きを選択し、平沢シチズンに入団して念願のトップチームの舞台で躍動している。特に、前回のFAカップ1回戦でのゴールは自身を高める土台となった。
3月13日にK3リーグが開幕してからはまだ出場機会を得られていないが、控えには名を連ねていた。少しずつコンディションを引き上げながら、自身のパフォーマンスを発揮する意志をチャン・ギョルヒは持っている。
特に、FAカップはプロとアマチュアのチームが入り混じって競争する舞台だ。チャン・ギョルヒとしては“まだ生きている”と存在価値をアピールするチャンスでもある。
所属チームがプロを相手するだけに、チャン・ギョルヒの豊富な経験値がポジティブに作用するかもしれない。この試合も先発には含めずとも、交代カードとして視野に入れて良いだろう。
前へ
次へ