KLPGAツアーの2021シーズン開幕が約2カ月後に迫っているなか、ゴルフファンの視線を捉える多くのルーキーがデビュー戦を控えており、関心が集まっている。
2021シーズンKLPGAツアーで名実ともにルーキーの期待株1位に挙げられる選手は、昨シーズンのドリームツアーで3勝を記録して累計賞金1億ウォン(約1000万円)を突破し、賞金王まで獲得したキム・ジェヒ(20、ウリ金融グループ)だ。
キム・ジェヒは6年生の頃に父と練習場を訪れ、レッスンプロの推薦でゴルフを始めたという。
幼い頃から類まれなる素質を見せてきたキム・ジェヒは、2018年に代表常備軍(韓国代表になるための予備軍制度)に抜擢され、その才能を開花させ始めるのであった。
2019年には韓国代表として活動し、KLPGA正規ツアー「セルトリオン・クイーンズマスターズ」で13位、「ハイワンリゾート女子オープン2019」で15位にランクインするなど、次世代の有望株としてのベールを脱いだ。
その後、2019年11月に行われた「KLPGA 2019 正会員選抜戦」を経てKLPGAに入会することとなったキム・ジェヒは、ドリームツアー(2部)でプロゴルフ関係者たちの関心を集め、開幕戦として行われた「KLPGA 2020 群山(クンサン)CCドリームツアー第1戦」で多くの期待に応えるかのように優勝トロフィーを高々と掲げている。
キム・ジェヒの快進撃はそこで止まらなかった。生涯初の優勝から1カ月も経たないうちに、「KLPGA 2020 WEST OCEAN CCドリームツアー第5戦」で再び優勝トロフィーを手にしたあと、2020年8月に行われた「KLPGA 2020ハンセ・フェニックスCCドリームツアー第13戦」でも優勝し、シーズン通算3勝をマーク。上記以外の大会でも優秀な成績を残したキム・ジェヒは、2020シーズンドリームツアー累計賞金1億ウォン突破で賞金女王の座に就き、2021シーズンレギュラーツアーにおける“スーパールーキー”の誕生をいち早く知らせることとなった。
スーパールーキーと呼ばれ、周囲から大きな期待を一身に受けているだけに、キム・ジェヒは現在2021シーズンに向けて汗を流しているようだ。
済州道(チェジュド)で練習中のキム・ジェヒは、「1月は寒くてフィジカル強化に集中していたため、2月の1カ月間はラウンドを回りながら足りない部分をチェックしようと努力している」とし、「昨年のドリームツアー賞金王で参加した大賞授賞式の感想はいまだに忘れられない。年末に開かれる大賞授賞式に出席できるよう、優勝や新人賞を今シーズンの目標に準備している」と言ってあどけない笑顔を見せた。
パク・インビをロールモデルに選んだキム・ジェヒは、「大会中、メンタル面で動揺することもあるが、強いメンタルから湧き出るパク・インビプロの毅然とした態度を参考にしたいと思っている」とその理由を明らかにし、「本当に多くの方々が期待してくださっているが、そのおかげでより意欲的に一生懸命練習に励めている。応援や期待してくださる多くの方々に素晴らしい姿をお見せできるよう最善を尽くしますので、温かい関心をお願いします」という新人らしい言葉を伝えている。
右肩上がりのキャリアを描いてきたキム・ジェヒが、キム・ヒョージュ(26、ロッテ)、イ・ジョンウン(25、大方建設)、チェ・ヘジン(22、ロッテ)、ユ・ヘラン(20、SKネットワークス)らが冠してきた“スーパールーキー”の系譜を引き継ぐことができるのか、その帰趨に注目が集まっている。
前へ
次へ