「韓国女子ツアーを、アジアを越えて世界最高のツアーに仕上げます。優れた選手が多い韓国女子ツアーは国際的な競争力も十分です」
韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)第14代会長に就任したハナ金融グループのキム・ジョンテ会長(69)が、3月11日にソウル江南(カンナム)区のグランドインターコンチネンタルホテルで行われた就任記者会見で力強くこう語った。
キム会長の任期は2025年3月までの4年間だ。
「世界的なツアーを作り、年金制度の導入など会員の福利厚生と多様な収益事業の発掘を通じてさらに充実させていく」と述べたキム会長。キム会長は正統な金融畑出身で、2008年にハナ銀行の頭取を務めた後、2012年からハナ金融グループ会長を務めている。
来る3月26日から任期を始めるキム会長は、「韓国女子ツアーの選手が冬のオフシーズンにアジアツアーに出場できるよう、すでに作られているレディースアジアンツアー(LAT)に結びつけて、アジアの中心になるようにする」とし、「韓国女子ツアーが主軸となり、台湾やタイ、シンガポール協会などと緊密な関係を通じた業務協約を終えた状態だ」と述べた。
自身をゴルフマニアだと語るキム会長は、昨年10月に韓国女子ツアーとAGLF(アジアゴルフリーダースフォーラム)の共同主管によるLATを主導的に発足させていた。
キム会長は「ゴルフ大会の主催企業をアジア方面に広げるだけでなく、開催地も国内のほか海外にも広げる。そうなればアジア経済はさらに大きくなり、自然と世界的なツアーに発展するものと確信している」と述べた。
また、「会員年金制度を導入するには、現在の協会発展基金のほか、さまざまな財源の調達が必須だ。このため、放映権料に依存せず特化したブランドを最大限活用し、演習場などの事業を多元化させる」と強調した。キム会長は年金制度を導入する場合、有名選手だけでなく準会員にも恩恵が与えられるようにすることも付け加えた。
2021シーズンの韓国女子ツアーは31大会が行われる予定だ。昨シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響により、1年間で18大会しか開催できなかった。それでも、シーズン中は選手から1人も感染者が発覚しなかったことで、世界的に注目を集めた。
キム会長もこれと関連し、「今年も大会会場の防疫管理を徹底的に行うつもりだ。また、より便利な非対面出入管理、オンラインモニターシステムなどで、昨シーズンよりもレベルアップした防疫システムを導入する予定だ」と明かした。
キム会長は「現在成功している韓国女子ツアーだけでなく、ドリームツアー(2部)、ジャンプツアー(3部)を発展させてこそ、1部ツアーがさらに花開く。そのため、下部ツアーの活性化策を模索したい」とコメントした。
最後に、韓国女子ツアー発展には韓国ゴルフ協会(KGA)との協力が欠かせないと強調したキム会長は、「銀行業務がない土日の週末には必ず会場に行き、ゴルフファンのためになる方法を現場で模索する」と意気込んだ。
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