韓国Vリーグ女子部で3年ぶりにプレーオフ進出を決めたIBK企業銀行アルトスが、強力な外国人選手を擁して名門再建を描いている。
IBK企業銀行は去る3月7日、Vリーグ女子部第6ラウンドのKGC人参公社戦で勝利し、リーグ3位を確定させた。1試合を残して4位韓国道路公社ハイパスとの勝ち点を「3」とし、勝利数も2勝多いことから、残りの試合結果と関係なく3位が決定した。
IBK企業銀行がプレーオフに進出するのは2017-2018シーズン以来3年ぶりだ。当時、IBK企業銀行は正規リーグを2位の成績で終え、チャンピオン決定戦でも準優勝という結果を残した。しかし、翌2018-2019シーズンは4位、2019-2020シーズンは5位と、プレーオフはおろか下位に低迷する不振が続いていた。
だが、今シーズンは、アンナ・ラザレワ(24)の獲得によって大幅な戦力強化に成功した。ロシア代表経験もあるラザレワは、韓国Vリーグ初挑戦にもかかわらず瞬時に適応し、チーム内で存在感を誇示した。
ラザレワはここまで29試合で114セットを消化し、計867得点をマーク。906得点のヴァレンティーナ・ディウフ(28、KGC人参公社)に次いで得点ランキング2位につけている。さらには、42.8%と高い攻撃シェア率ながら攻撃成功率43.41%を記録するなど、確実に決めるアタックでチームをけん引している。
また、ラザレワはブロック50得点、サービスエース30得点とアタック以外にも強みを見せる。特に、サービスエースでは16得点のディウフの16得点、メレーター・ルッツ(26、GSカルテックス・ソウルKIXX)の25得点を大きくリードしている点が目立つ。
ラザレワ以外にも、267得点のピョ・スンジュ(28)、217得点のキム・ジュヒャン(21)ら攻撃陣が奮闘。207得点のキム・スジ(33)、195得点のキム・ヒジン(29)らも、堅実なプレーでチームを支えた。
プレーオフで対戦する相手はまだ決まっていないが、IBK企業銀行としては来る3月12日のGSカルテックス戦が重要な一戦となりそうだ。2位のGSカルテックスとはポストシーズンで再戦する可能性があるだけに、この試合で勝利して自信を得たいところである。
今シーズンここまで、IBK企業銀行はGSカルテックス相手に2勝3敗と負け越している。ただ、最後に対戦した去る1月29日の試合ではセットカウント3-2でIBK企業銀行が勝利しているだけに、今回の試合でも勝ち星をつかみたいところだ。
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