野球韓国代表が2020年東京五輪の出場権を獲得するために、死に物狂いになるべきプレミア12(11月2~17日)の組み合わせが決定した。
強豪と分かれた悪くない組み合わせという評価もあるが、油断は禁物だ。2017年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の失敗を忘れていない韓国代表は、徹底的な分析と準備をして最高の結果を出すという覚悟だ。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は2月14日(日本時間)、メキシコでプレミア12のグループ組み合わせ抽選会を行った。C組に入った韓国(世界ランキング3位)は、キューバ(5位)、オーストラリア(7位)、カナダ(10位)と同組になった。
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韓国がプレミア12で東京五輪の出場権を獲得するためには、アジア・オセアニア地域出場国のなかで1位(オリンピック開催国の日本は除く)になる必要があり、かつ参加国全体のなかで6位以上にならなければならない。予選突破は必須だ。
相対的に無難な組み合わせとなったという評価も多いが、絶対に油断はできない。韓国はわずか2年前、ホームで行われたWBC第1ラウンドで1勝2敗となり、予選脱落した。
これまで国際大会で好成績を収め、野球強国としての地位を高めてきたが、当時の韓国代表が見せた無気力なパフォーマンスは、韓国野球界に大きな衝撃をもたらした。徹底した戦力解析と準備なしには、絶対に良い成果を出せないという痛切な教訓を得た大会だった。
その教訓があるため、今回の組み合わせ決定後も、韓国代表は安心していない。キム・ギョンムン監督も「うぬぼれずに相手を徹底的に分析する。グループリーグから良い結果を出して、東京五輪の出場権を必ず取りたい」と、油断を警戒した。
相手チームの戦力分析を務める、キム・ピョンホ戦力分析総括コーチも同じ思いだ。
2月14日、『スポーツソウル』の取材を受けたキムコーチは、「私たちの目標はオリンピック出場権を獲得すること。オーストラリアが私たちと同組になったのだから、無条件で勝たなくてはならない。日本は台湾と同組になった。オリンピック出場は決まっているが、プライドのために台湾には負けられないだろう。そんなところは、私たちに有利に働くのではないかと思う」と予想した。
その一方で「ただこれはあくまで見通しに過ぎず、他の競争相手の結果にかかわらず、自分たちの実力で勝つことが重要だ」と強調した。
またキムコーチは、「オリンピック出場権がかかっているので、それぞれの国が以前よりも良い選手を招集する可能性もある。だからといって、メジャーリーグでプレーする選手たちが全員来るということもないだろう。C組では、キューバが最も強敵だと考えている。カナダはダークホースだろう」と述べた。
組み合わせが決定しただけに、本格的な戦力解析に入る。