東京五輪の韓国と北朝鮮の南北チームは4~5つ。その候補種目とは?

2020年東京五輪の南北合同チーム構成種目の数が4~5に縮まる中、女子バスケットボールと漕艇(ボート競技)、体操などが有力な候補に浮上した。

文化体育観光部ト・ジョンファン長官は2月13日、2020年東京オリンピック合同チームの構成と2032年夏季五輪ソウル・平壌共同誘致問題を、北朝鮮および国際オリンピック委員会(IOC)と協議するために出国した。

北朝鮮側でもキム・イルグク体育相が経由地の北京に前日到着する中、南北は今月14日に関連事案について意見を交わした後、15日にIOC本部を訪問し、トーマス・バッハIOC委員長と会談する。大韓オリンピック委員会(KOC)委員長を兼ねている大韓体育会イ・ギフン会長、韓国唯一のIOC委員であるユ・スンミン選手委員も同行した。

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ト長官はソウル・平壌オリンピック誘致意向書をバッハ委員長に提出する予定だ。

また、史上初の夏季五輪合同チームの出場種目も具体的な輪郭を現すものと見られる。2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪当時、女子アイスホッケーで合同チームを構成した南北は、夏季五輪でもいくつかの種目の合同チームを推進することで対話を重ねてきたという。

2度にわたる体育分科会談を通じて「合同チーム出場経験があるか、国際競技団体が提案した種目」を中心に合同チームを構成することにし、開城(ケソン)連絡事務所所長会議と書信交換などを通じてこの問題を協議してきた。

ト長官は、「4種目はある程度確定し、1種目は今回議論して合意できるようにする」とした。

東京五輪では、昨年のアジア競技大会の合同種目の中で女子バスケットボールと漕艇が再度“コリア”として出場する可能性が高い。

スポーツ界関係者によると、これに加えて体操とホッケーの合同チームの確率もかなりあると見られる。 

女子バスケットボールはアジア大会の時、北朝鮮の看板スターであるロ・スクヨンが合流し、合同チームの戦力上昇効果があり、銀メダルを勝ち取った。

漕艇は北朝鮮側でも選手層がかなりあるとされ、エイト(8人の漕ぎ手と1人の舵取りで進める競技)に出場できる。

体操は団体戦でシナジー効果が出るかもしれないという分析が出た。 ホッケーは、これまで合同チームを組むことのなかった種目であるため、注目を集めている。

このほか、チャ・ヒョシム(女・北朝鮮)-チャン・ウジン(男・韓国)組が昨年、国際卓球連盟(ITTF)グランドファイナルズで準優勝を記録するなど、成果をあげた卓球も候補だ。

2004年アテネ五輪の卓球男子シングルスの金メダリストであるユ・スンミン委員は、「規定によると、各国が2チームずつ混合ダブルスに出場できる。南北が混合ダブルスに1チームずつ出場し、合同チーム(チャ・ヒョシム-チャン・ウジン組)が1つの枠をさらに確保する案を推進している」と明かした。

卓球混合ダブルスはメダル圏に近いと評価されている。北朝鮮が世界的な実力を持っている重量挙げも合同チームの候補種目に挙げられており、水球も有力な候補に挙げられる。

しかし女子バスケットボール、ホッケー、水球などは地域予選を通過しなければならず、重量挙げは階級別に1~2人だけが出場できるため、韓国選手らへの影響も大きいものと予測される。このような問題点などが話し合われた後、2月15日に具体的な結果が出る予定だ。

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