元ヤクルト右腕投手ブキャナン、来季の去就は?「近いうちに良いニュースが…」

サムスン・ライオンズが、右腕投手デイビッド・ブキャナン(31)との再契約に近づいている。

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韓国プロ野球では現在、複数の球団から外国人投手との再契約のニュースが聞こえてきている。

KIAタイガースが今シーズン11勝を挙げたアーロン・ブルックス(30)と総額120万ドルで早くも再契約を結ぶと、ロッテ・ジャイアンツも今シーズン15勝のダン・ストレイリー(32)と補償金額120万ドルで再契約した。

キウム・ヒーローズは、今シーズン12勝で防御率1位を記録したエリック・ヨキッシュ(31)と総額90万ドルで再契約している。

そのなかで、サムスンだけ動きが静かな状態にある。

デイビッド・ブキャナン

サムスンには現在、ブキャナンとベン・ライブリー(28)の外国人投手2人がいる。

ブキャナンは今シーズン、27試合に登板して174.2イニングを消化し、15勝7敗の防御率3.45を記録した。

サムスンは、去る1998年のスコット・ベイカー以来に外国人投手最多勝タイ記録を打ち立てたブキャナンを、必ずや残留させる考えを持っているようだ。

サムスンのホン・ジュンハク団長は「ブキャナンとの再契約を進めている。近いうちに良いニュースを届けられると思う」と、再契約が迫っていることを暗示した。

一方で、6勝7敗の防御率4.26に終わったライブリーはさまざまな可能性が残されている状態のようで、ホン団長も「見守っている」とコメントを控えた。

ベン・ライブリー

サムスンは、2015年に剛速球投手のアルフレド・フィガロが13勝を記録して以降、外国人投手難に陥った。

それだけでなく、他球団よりも強みを誇っていた国内出身投手の勢いも停滞。今シーズンは、26試合11勝6敗のチェ・チェフン(25)だけが唯一自身の役割をまっとうした。そのほか、国内出身の先発投手は大半が失望に近かった。

プロデビュー2年目のウォン・テイン(20)は、前半戦で5勝2敗の防御率5.36と善戦するも後半戦12試合で1勝8敗の防御率7.02と崩れ、新人投手としての限界を露呈した。

また、昨年3月にひじの手術を受けてシーズンを丸々休んだプロ3年目のヤン・チャンソプ(21)も、今シーズン終盤に復帰してわずか3試合で先発登板をするにとどまった。

左からチェ・チェフン、ウォン・テイン、ヤン・チャンソプ

困難な状況に陥っている投手陣のなかで、エース級の活躍をしてくれる外国人投手の重要性はさらに大きくなった。シーズンを通してローテーションを守り、自身の役割をまっとうしてくれたブキャナンの活躍には、サムスンとしては感謝せざるを得ない。

前半戦で8勝6敗の防御率4.15を記録したブキャナンは、後半戦12試合で7勝1敗の防御率2.61とずば抜けたピッチングを披露。今シーズンを10球団中8位で終えたサムスンは、来シーズンに向けて何としてもブキャナンを引き留めなければならない。

ブキャナンはシーズン終盤、「韓国ですべてが満足だった。チームが私を望めば、当然、来年もまたここでプレーする考えがある。今シーズンよりも良い活躍をしたい」と語っていた。

2017年から2019年までプレーした東京ヤクルトスワローズを退団した後、今年1月に最大総額85万ドルでサムスンと契約したブキャナン。今シーズンの活躍を見れば、年俸が引き上げられることは当然だろう。

外国人投手の残酷史を破ったブキャナンが、来シーズンもサムスンのユニホームを着るかどうかに注目が集まっている。

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