“土下座スイマー”として知られる五輪メダリスト、自費1億5000万円で大型プールを建設

2020年07月27日 スポーツ一般

韓国競泳界で初めてオリンピックのメダルを獲得したパク・テファンが、韓国水泳の未来の担い手を発掘するために自費でプールを開場した。

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より多くの子供たちが水泳を楽しめる土壌を作り、第2、第3のパク・テファンを育てるという夢を実現したわけだ。

パク・テファン側は7月26日、仁川(インチョン)・延寿(ヨンス)区に15億ウォン(約1億5000万円)余りをかけてパク・テファン水泳場を建設し、試験運用中であると明らかにした。

パク・テファンが自費で建立した同プールは、子供の年齢(3~8歳)に合わせて水深を70cmから100cmまで違う25mのプールだけでなく、体育館、シャワー室、水質管理のための大型フィルターなども備えている。親はプールと体育館の中から子供たちが泳いでいる姿を見守ることができる。

パク・テファン

このプールは、オーストラリア式のシステムを導入している点が特徴的だ。パク・テファンはオーストラリアで多くトレーニングし、オーストラリア代表出身マイケル・ボールから指導を受けた。

パク・テファン側は「初めての水泳を学ぶ子供たちは30分の講習後、水遊びをして帰る。初級から学んだ子供たちはだんだん講習費が下がり、親の負担も減る。施設とシステム、授業プログラムなどすべてがオーストラリア式」と説明した。

「より多くの子供が水泳を楽しんでほしい」

現在7人のコーチ陣を20人まで増やす計画だが、才能を見せる子供たちは“選手班”に編成し、50mプールで専門的な教育をさせるという構想だ。週に2~4回ほど講習に参加しているパク・テファンも指導者の資格を取得し、選手班を直接導く計画も持っている。

パク・テファン側の関係者は「より多くの子供たちが水泳を楽しんで、10年以内にパク・テファンのような良い選手を育成する思いで始めたプロジェクトだ。運営がうまくいき、収益を出せるようになれば新たなプールも建設する計画」とし、「3年以内に少年体育大会などで成績を出す仁川の選手が出てくるだろう」と期待した。

パク・テファンは、2008年の北京オリンピック400m自由形で金メダル、200m自由形で銀メダルを獲得し、韓国競泳史を書き換えた。ロンドン五輪でも400m自由形と200m自由形で銀メダルに輝いた。しかし2015年1月、仁川アジア大会直前に行ったドーピングテストで陽性反応が出ていたことが発覚。リオデジャネイロ五輪への出場が危ぶまれ、土下座記者会見などの騒動もあった。最終的にリオ五輪に出場したが、結果は自由形400m、200mともに予選落ちに終わった。

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