西武・平良海馬で日本は6人目…なぜ韓国プロ野球では“160キロ投手”が誕生しないのか

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日本プロ野球(NPB)から160キロの剛速球を投げる投手がまた登場した。西武ライオンズのピッチャー、平良海馬(20)だ。

平良海馬は去る7月19日、楽天との試合で7回、無死満塁の状況で登板し、外国人打者ステフェン・ロメロを空振り三振に切って取った。そのときに投げた4球目が160キロを記録した。

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平良海馬は2017年、ドラフト4位で西武の指名を受けた。2019年に1軍デビューし、26試合24イニングを消化して2勝1敗、6ホールド、防御率3.38を記録した。今季は11試合10.1イニングを消化し、3ホールド、防御率2.61と好投している。平良海馬の身長は173cmと大きくないが、体重100kgの重量感を持っている。

日本人6人目の160キロ台

7月19日の剛速球によって、平良は日本プロ野球で歴代6人目となる“160キロクラブ”に加入したことになる。日本プロ野球で160キロ以上を投げた投手を球速順に並べると、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が1位だ。

(写真提供=AP/アフロ)大谷翔平

大谷翔平は日本ハム時代の2016年10月16日、ソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦で165キロを記録した。続いて由規(ヤクルトスワローズ)、国吉佑樹(横浜ベイスターズ)、千賀滉大(ソフトバンク)が161キロを記録した。藤浪晋太郎(阪神タイガース)は160キロを記録し、5人目のリストに上がった。

いくら球速があっても制球がない場合、威力は落ちる。それでも100マイルの速球は魅力的だ。米メジャーリーグには、100マイルの投手が多数存在する。アロルディス・チャップマンは171キロまで記録した。

メジャーでは投手が100マイル以上を記録すると、観衆が立って拍手を送る。人間の限界に挑戦する姿への賛美だろう。

韓国プロ野球に160キロ投手が出ない理由

韓国プロ野球KBOリーグでは、160キロに到達した地元選手がまだいない。

KBOリーグ歴代最速のボールは、ハン・ギジュがKIAタイガース時代の2008年に投げた159キロだ。SKワイバーンズで引退したオム・ジョンウクは、公式試合で158キロまで投げた。韓国人投手としてはパク・チャンホがロサンゼルス・ドジャース時代の1998年、スピードガンで161キロを記録した。

ハン・ギジュ

野球の専門家は韓国内に100マイル投手がいない理由について、基本技術の不足、薄い選手層、高校時代の負傷や酷使などを主な理由として挙げる。

新人王投手出身のイ・ヨンチョル解説委員は「プロ指名を受けた選手なのに50mのキャッチボールがまともにできない。私たちは最も基本であるキャッチボールからなっていない。野球のスタート地点であるリトル野球を見ても基本技ができておらず、見掛けだけだ」と指摘した。

イ・ヨンチョル解説委員は「日本の幼い選手たちはキャッチボールをしたとき、腕の角度からしっかりしている。キャッチボールの時間も長く持つ。韓国のリトル野球選手は、日本に比べて図体が大きい。ところが体を痛めずに行えるキャッチボールができず、上下のバランスが合わない。ステップも合っていない」と嘆いた。

イ・ヨンチョル解説委員

韓国にも大谷翔平のような素質を持った人材がいないわけではない。しかし成績至上主義によって、スーパースターの誕生をうながす雰囲気が形成されにくい。イ・ヨンチョル解説委員は「成績を出さなければならず、大学にも送らないとならない。160キロを投げる可能性がある人材が現れても、酷使される恐れもある」とした。

上述した状況はイ・ヨンチョル解説委員だけでなく、何人もの専門家が長い期間、指摘してきた部分といえる。しかし不備な制度、薄い底辺、現場指導者の専門性の不足によって、未だに解決できていない課題だ。

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