【2018年話題の人物②】韓国プロ野球界に足跡を残してアメリカに去ったヒルマン監督は…

2018年のKBOリーグ(韓国プロ野球)の最後の勝者は、SKワイバーンズだった。SKは、レギュラーシーズンを制し絶対強者とされた斗山ベアーズを破って、韓国シリーズで頂点に立った。

2008年以来、8年ぶりのSK優勝を牽引した司令塔がトレイ・ヒルマン監督だ。

世界で初めて日米韓3カ国のプロ野球で監督を務めたヒルマン監督は、日本に続き韓国でも優勝を達成した唯一の監督として野球史に記録されることになった。

そもそもSKは2016年10月、新しい挑戦を選んだ。球団史上初めて外国人監督に指揮を任せたのだ。

新鮮だという評価もあったが、無謀な試みと非難を受けたこともある。しかし、ヒルマン監督は2年で韓国野球に適応しただけでなく、SKに優勝までプレゼントした。

2006年に日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズを優勝させて、祖国・アメリカに戻り、MLBのカンサスシティ・ロイヤルズの監督も務めたヒルマン監督は、10年ぶりに再びアジアにやってきた。

(参考記事:野球世界ランキングが発表、日本と韓国の“格差”がさらに広がる

ヒルマン監督が韓国にもたらした改革とは?

アメリカ野球と日本野球の長・短所を体得したヒルマン監督は、SKでもその地位を確かにするまでに時間がかからなかった。

2016年、チーム本塁打2位(182本)だったSKはヒルマン監督赴任後して迎えた2017年シーズン、チーム本塁打1位(234本)に浮上した。歴代1シーズン最多チーム本塁打記録を塗り替えたのだ。

SKは今季もチーム本塁打233本を記録。10チームのなかで最も多い本塁打を記録し、“巨砲軍団”というチームカラーを定着させた。

ただ、ホームランは熱く盛り上がったが、繊細さという点では足りなかった。

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