期待の外国人選手が続々とベールを脱いている。新型コロナウイルスの余波で、安全を重視する外国人選手が韓国プロバスケットボール(KBL)を求めているおかげだ。
【注目】韓国プロバスケ初の日本人プレーヤー誕生に現地から期待の声
ショーン・ロング(206㎝)、ジェフ・ウィジー(213㎝)、アール・クラーク(208㎝)、ヘンリー・シムズ(208㎝)などが韓国でプレーすることになった。
複数のバスケ球団関係者は、「新型コロナの影響で、たしかに外国人選手たちの韓国行きが肯定的な雰囲気だ。韓国は比較的安全にリーグが開催されると見られている。欧州などではリーグが行われない可能性が高く、韓国を選ぶ選手が増えた。以前まで見向きもしなかった選手まで、契約条件について関心を見せている」と口をそろえた。
その言葉通り、これまでとはレベルが違う外国人選手が来ている。
新顔で最初に蔚山現代モービスフィバスのユニホームを着たショーン・ロングは、複数チームの移籍リストの上位に入っていた選手だ。
とある監督は「ショーン・ロングは必ず獲得したかった選手なのに、数年前までは韓国に関心が見えなかった。今回、韓国に来る可能性があるという話を聞いて獲得を推進したが、現代モービスが最初に連れていった」と残念がった。
NBAで活躍したショーン・ロングは、2016-2017シーズンにフィラデルフィア・セブンティシクサーズで18試合に出場した。しかし彼のキャリアは中国、ニュージーランドリーグなどを経て、オーストラリアリーグ(NBL)で頂点に達した。2019-2020シーズンにメルボルン・ユナイテッドで31試合に出場し、平均18.5点、9.5リバウンドを記録した。
内外でのプレーが可能で機動性を備えたビッグマンであり、ディフェンスのセンスもいい。以前から韓国KBLで成功できるタイプの“傭兵”という評価を受けきた選手だ。
最近では、高陽オリオンズがジェフ・ウィジーの獲得を発表した。
ジェフ・ウィジーはNBAを経てイスラエルリーグでプレーし、韓国を訪れることになった。 2019-2020シーズンにはイスラエルの1部リーグ、イロニ・ネスジオナで19試合に出場し、平均13.8得点10.7リバウンド、1.7アシスト、2.6ブロックを記録した。
ジェフ・ウィジーは長身でディフェンスとリバウンドに定評がある選手だ。NBAのユタ・ジャズに所属していた2015-2016シーズンは、ルディ・ゴベールの負傷時にその空白を埋めたりもした。
安養KGC人参公社は、NBAの新人ドラフト第1ラウンド14位でフェニックス・サンズに指名されたアール・クラークを獲得した。
NBAで通算7シーズン261試合に出場したのだが、ロサンゼルス・レイカーズ時代はサブとして活躍し、韓国ファンには馴染みの選手だ。2019-2020シーズンはスペイン1部リーグのサン・パブロ・ブルゴスで平均12.2点、6.4リバウンドを記録した。外からのシュートが正確で、得点源の役割を果たせる選手だ。
仁川電子ランドエレファンツでプレーすることになったヘンリー・シムズも、イタリアが新型コロナの直撃を受けたことから、気持ちに変化が生じたことがわかった。
最近3シーズンをイタリアでプレーし、2019-2020シーズンは平均15.1点、8.9リバウンドを記録した。イタリアの舞台でもゴール下で存在感を見せていたヘンリー・シムズが交流したことで、仁川電子ランドエレファンツの高さの弱点は消えると見られている。
どんなに優れた選手でもKBLでの成功は保証されていない。しっかりと適応できるのか、リーグとの相性などの問題もある。それでも以前とは異なる外国人選手が加入したことで、KBLに多くの期待が集まっているのも事実だ。
前へ
次へ