60試合制で行われる今季MLB、韓国人選手も年俸大幅削減が避けられない状況に

メジャーリーグ(MLB)が長い休息期間を終えてついに開幕する。ただ、「60試合制」の短縮シーズンで行われる予定であるため、選手たちの年俸に及ぶ打撃は少なくない。

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MLB機構は、6月23日(日本時間)に公式声明を通じて「3月27日に合意した内容に基づき、2020シーズンを開催する」と発表した。

注目すべきは、今シーズンが60試合以下で行われるという点だ。試合数に比例して年俸を支給することになれば、選手が実際に受け取る給与に打撃とならざるを得ない。

韓国の“新人メジャーリーガー”が特に大打撃

トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジン(33)、セントルイス・カージナルスのキム・グァンヒョン(31)、テキサス・レンジャーズのチュ・シンス(37)。

彼ら韓国人メジャーリーガーの年俸も、目に見えて急減するものとみられる。計算通りならば、本来支給されるはずの年俸の37%のみ受け取ることになる。

チュ・シンス

年俸2100万ドル(日本円=約22億円)を受け取るチュ・シンスは、60試合制の場合、年俸が777万ドル(約8億3000万円)に減少する。

今シーズン、ブルージェイズと4年8000万ドル(約85億円)契約を結んだリュ・ヒョンジンも、740万ドル(約7億9000万円)となる。

ただし、2人の契約条件にはオプションによるインセンティブが無い。固定された年俸を受け取るため、これ以上の打撃はない。

だが、今シーズンから初めてMLBの舞台に立つキム・グァンヒョンの場合は違う。

キム・グァンヒョン(左)とリュ・ヒョンジン

キム・グァンヒョンは2年間で総額1100万ドル(約11億円・年俸400万ドル、インセンティブ150万ドル)を受け取る。しかし、シーズンが60試合制となればインセンティブを受け取るための条件を満たすことができない。

150万ドル(約1億6000万円)は最初から受け取ることができず、年俸も400万ドルの37%である148万ドル(約1億5700万円)しか受け取れない。メジャーリーガーの中でも打撃が特に大きい。

いずれにせよ、シーズンは戦わなければならない。地元メディアによると、各球団は来る7月1日をキャンプ開始日とみている。いつもより遅い時期に3週間キャンプを行った後、24~26日の間に開幕し、計60試合程度を行うと予想した。

各球団は本拠地でキャンプを行う。ただ、ブルージェイズの本拠地はカナダにあるため、春季キャンプ地だった米フロリダ州のダニーデンで練習する可能性が高い。

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