無観客だから尚更…韓国プロ野球投手の発声が「まるでヘラジカ」と話題

「妨害にならないか?」

韓国プロ野球で斗山ベアーズを率いるキム・テヒョン監督が新たな問題提起を行った。

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無観客で開幕した2020シーズンの韓国プロ野球は、ダッグアウトはもちろんグラウンド上の選手の声が良く聞こえる。

キム監督は5月19日、チャムシル球場でのNCダイノス戦を前に「ピッチャーが投球時に大声を出すのはアピールの対象になるのか?」と話していた。

キム・テヒョン監督

ピッチャーが力を振り絞るため自然と声が出てしまうのと、ただむやみに大声を喚き散らすのとではまったく違うという話だ。わざと声を発する選手はいないとはいえ、一瞬の集中力で勝負するバッターとしては神経を使わざるを得ない。

「ただの発声にしては気になる」

実際の事例が直近の試合で起きていた。

それは去る5月16日のハンファ・イーグルス対ロッテ・ジャイアンツ戦でのこと。ハンファの投手パク・サンウォンは投球時に比較的大きな声を発していたのだが、気合が入りすぎているからか、その声がまるでヘラジカの鳴き声のようだったのだ。

これには、ロッテはもちろん自軍のハンファですら、ベンチに奇妙な雰囲気が漂った。打席に立ったチョン・ジュヌは「ただの発声にしては気になる」と主審にアピール。ロッテのホ・ムンフェ監督も抗議をした。

パク・サンウォンは以前から突き刺すような大声を投球時に出している。ハンファ率いるハン・ドンヨク監督からは「投球内容が良くなくても、落ち込んで声を小さくするな」と言われたほどだ。

自然な現象のようには見えるが、見方によっては“オーバー”と映ることもある。

斗山のキム監督は「観客がいたとしても、投球時のピッチャーの声はダッグアウトまで聞こえる。だが、今の無観客状態ならもっと大きく聞こえる。本当に気合を入れるためなのか、わざと声を出しているか区分すべきではないか」と指摘。それでも、「“声を出すな”とは言えない」と付け加えた。

パク・サンウォン

「実際に聞いていないからピンと来ない」と語るNCのイ・ドンウク監督は、「力を入れるために声を出すのと故意に大声を発するのは区別すべきだ。まだ大声を出す選手を直接見ていないから、どれだけ大きく聞こえるのか、打撃の妨げになるかはわからない。実際に聞いてみたらわかるだろう」と見解を示した。

韓国野球委員会(KBO)のパク・グンチャン運営チーム長は「審判陣に問い合わせたところ、自然な発声は制裁対象にならないと答弁を受けた。議論を呼んだパク・サンウォンは以前から投球時の声が大きい選手だった。(抗議した)ホ監督はアピールを終えて戻る際、投球とは関係ない大声について注意しただけで、規則や規約にも“ピッチャーは投球時に声を出してはいけない”という項目は無いため、別途注意すべき部分ではなさそうだ」と説明した。

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