韓国女子ゴルフ界の“生きる伝説”が日本ツアーで達成した大記録に韓国も歓喜している。
3月6~8日に沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で行われた日本ツアーの2025年シーズン開幕戦「第38回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で、申ジエ(36)が通算6アンダーの「282」で準優勝を果たした。
プロ通算66勝目、日本ツアー通算31勝目には惜しくも届かなかったが、今回の準優勝で賞金872万円を獲得。日本ツアーにおける生涯獲得賞金額を「13億8074万3405円」に伸ばし、不動裕理(48)の「13億7262万382円」を抜いて歴代1位に立った。
日本ツアー通算300試合目の出場という節目に、“生涯賞金女王”到達という偉業を成し遂げる形となった。
昨年はパリ五輪出場権獲得を目指し、米国女子ツアーをはじめとする各国の大会に出場していた申ジエだが、今年は日本ツアーに専念する予定だ。
来月には37歳の誕生日を迎えるなどベテランの域にあるが、シーズン開幕戦から優勝争いを繰り広げる健在ぶりを示しているだけに、しばらくは「日本女子ゴルフ賞金女王」の座を守り続けることだろう。
一方、申ジエに生涯賞金女王の座を明け渡した不動は今大会で予選落ちに終わった。生涯獲得賞金ランキングでは申ジエ、不動以下の3~5位に「13億1983万円」でジョン・ミジョン(全美貞/42)、「12億5661万円」でイ・チヒ(李知姫/46)、「11億円」でアン・ソンジュ(37)と韓国勢が名を連ねているが、当面は申ジエの独走状態が続くはずだ。
2006年に韓国女子ツアーでデビューし、今年でプロ20年目を迎える申ジエは、依然として全盛期のパフォーマンスを維持している。韓国女子ゴルファー最多のプロ通算65勝を誇る彼女は、通算70勝の大台を目指して挑戦を続ける。
前へ
次へ