韓国プロ野球が、史上最も遅いシーズン開幕を考慮している。
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3月31日に開催された韓国野球委員会(KBO)実行委員会で、当初4月7日開始予定だったチーム間の練習試合が4月21日に変更となった。新シーズンの開幕予定日も、4月末から5月初めに延期されている。
現時点では、5月5日のこどもの日が144試合のペナントレースの可否を決める限界ラインとなる見込みだ。
KBOのリュ・デファン事務総長は「オリンピックが延期されたので、11月末までにシーズンを消化できるかもしれない。だが、新型コロナの推移が収まらなければ短縮も考慮すべきだ。シミュレーションをもとに、対応可能な方案を模索している」と明かす。
いずれにせよ史上最も遅い開幕を控えた状況で、“ウィンター・ベースボール”に関する議題も挙がった。
11月末に韓国シリーズを終えられるとしても、初冬に入る時期を考慮すれば、野外での試合開催は難しい。そこで、キウム・ヒーローズの本拠地である高尺(コチョク)ドームを中立地として使用する代案も出ているという。
オーナー間でも大きな異論はなく、共感がなされているようだ。
しかし、高尺ドームの所有者が球団でないことが懸念事項だ。ソウル施設公団傘下の高尺ドームは、冬の時期は公演場として使用されるケースが多い。
万が一の事態に備え、KBOはソウル施設公団と討議を始めている。とはいえ、本格化するのはシーズン開幕日が正式に決まってからだろう。
KBOは試合数削減に関するシナリオも組んでいる。135試合、126試合、117試合、108試合の4パターンが候補だ。
最も保守的な方案は135試合だ。5月5日に開幕し、チーム間で15試合行った後、11月10日までにポストシーズンを終える想定となっている。
試合数を大幅に減らした108試合の変更案は開幕日が最も遅く、5月29日と想定されている。すべての案でオールスター戦は省かれている。
韓国プロ野球10球団のオーナーたちは、普段よりも具体的にスケジュールに関する意見を交わした。先ずは144試合を行う想定で準備を進めるが、先延ばしになった練習試合の日程を消化できなくなる場合もある。
その際は、再び細部を討議することで合意がなされた。新型コロナの推移によって、シーズン開幕日や試合数が大きく変動するとみられる。
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