未成年で異性の後輩選手にセクハラをした疑いで3年間の国家代表資格停止処分を受けた韓国女子フィギュアスケート選手イ・ヘイン(19)が、大韓体育会スポーツ公正委員会の再審議に出席した。
イ・ヘインは8月29日、ソウル松坡区(ソンパグ)のオリンピック会館で行われた大韓体育会スポーツ公正委員会の再審議に出席した。
イ・ヘインは今年5月、イタリア・ヴァレーゼで行われたフィギュアスケート韓国代表の合宿に参加した際、宿舎で飲酒した事実が発覚した。
加えて、韓国氷上競技連盟の調査過程で、未成年で異性の後輩選手A氏に性的行為をしたという事実も伝えられた。
これを受け、連盟はイ・ヘインに3年間の国家代表資格停止処分という重懲戒を下した。
ただ、イ・ヘインは処分を受けた後、A氏とやり取りしたメッセージを公開し、A氏と恋人関係だったことを告白。連盟の調査過程で自身とA氏が恋人関係であることを知らせなかったため、事実関係を誤認されたと主張した。
イ・ヘインはスポーツ公正委員会の再審議出席に先立ち、「未成年へのセクハラ犯という烙印が押されてしまった状況で、選手というよりは一人の人間、一人の女性として、セクハラ犯ではないという事実を明らかにしたいだけだ」と伝えた。
そのうえで、「国家代表として、合宿で酒を飲み、恋愛をしてはいけなかった。心からお詫び申し上げる。一生、過ちを悔い改める」とし、頭を下げた。
仮に今回の再審議で処分が軽減されなかった場合、イ・ヘインは2026年に開催されるミラノ冬季五輪への出場が不可能となる。
なお、イ・ヘインと一緒に酒を飲み、性的不快感を誘発する違法撮影をした女子フィギュア選手B氏も、同日の再審議に出席した。
B氏も同じく、連盟より飲酒と違法撮影の疑いで1年間の資格停止処分を受けている。
イ・ヘインは2005年4月16日生まれの19歳。かつては“キム・ヨナの後継者”と期待された韓国女子フィギュア界の有望株で、今年3月に行われた四大陸選手権ではキム・ヨナ以来14年ぶり、韓国勢史上2人目の金メダルを獲得。4月に東京体育館で行われた世界国別対抗戦でも、韓国の銀メダル獲得に貢献する活躍を見せていた。
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