韓国プロ野球のチアガールが披露する“ピキピキダンス”が世界的に流行している。今やアメリカメディア『ニューヨーク・タイムズ』まで注目するほどだ。
『ニューヨーク・タイムズ』は8月27日、「全世界のファンを魅了し、オンラインで話題を呼び起こした」として、“ピキピキダンス”を「動作に中毒性があり、ティックトックで数百万再生数を記録し、センセーションを起こした」と紹介した。
最も視聴された“ピキピキダンス”の動画は、なんと再生回数6800万回以上だという。まもなく7000万回も突破するものと見られる。
“ピキピキダンス”は韓国プロ野球のKIAタイガースの応援団が試合中に踊るもので、自軍の投手が相手打者を三振で打ち取った際にチアが踊る短いダンスだ。KIAのチアで最も注目度が高いのは、2004年生まれのイ・ジュウン(20)だという。
独特なビートとDJのスクラッチに合わせ、同じ動作を繰り返すこともあり、非常に中毒性が高い。親指を立てて上下に振るだけなので、真似するのもとても簡単だ。
ただ野球を観戦するだけの米メジャーリーグと比較すると、韓国プロ野球は“騒がしい”と言える。打者ごとにそれぞれ異なる応援歌があるほどだ。
そもそも、“ピキピキダンス”は投手が三振を取った後、相手チームをからかうために作られた曲だ。まるで無心の表情で踊るため、相手からすると「からかわれている」という感覚を強く受ける。
『ニューヨーク・タイムズ』は韓国プロ野球の文化に注目している。
同メディアは「最近、韓国プロ野球の観客数が記録的に増え、チアに対する関心も高まっている」とし、「韓国プロ野球はチケット価格が安く、直接食べ物と飲み物も持ち込むことができ、若い観客も安い値段で楽しめる。MLBの試合とは違って、まるでロックコンサートのようだ」と評価した。
このような人気はグローバルに広がっている。
イ・ジュウンをはじめ、KIAのチア6人は去る7月27日、台湾プロ野球球団の富邦ガーディアンズの招待で台湾へ向かった。メディアイベントに集まったファンの歓声と取材の熱気はまさに芸能人クラスだった。
当時は応援団席ではなく競技場に直接出て選手と一緒に踊り、台湾はもちろん韓国国内でも多くの注目を集めた。イ・ジュウンも「芸能人からアプローチされたこともある」と明らかにし、人気をうかがわせていた。
前へ
次へ