元阪神タイガースの”ファイナル・ボス”ことオ・スンファン(37)が、約2300日ぶりにサムスン・ライオンズのユニホームを着てマウンドに上がった。
3月2日、沖縄県で行われたLGツインズとの練習試合で、オ・スンファンが6回から登板した。これにより、オ・スンファンは2013年11月1日の韓国シリーズ第7戦以来、2313日ぶりにサムスンでの実戦投球となった。
しかし、リハビリ中での実戦登板だっただけに、完ぺきな投球とは言えなかった。ストライクゾーンを外れる球もあれば、失投から安打につながる場面もあった。それでも、実際の試合で投げられたという点で、意義のある登板だったといえるだろう。
オ・スンファンはLGの先頭打者キム・ヨンウィにレフト前ヒットを浴びると、次の打者イ・ヒョンジョンにも高めの球を捉えられ、早々に無死一、三塁のピンチを迎える。3番手ペク・スヒョンは三振に抑えたオ・スンファンだが、オ・ジファンの犠牲フライでまず1失点を喫する。
その後、イ・ジェウォンのタイムリー2ベースでさらに失点を重ねたオ・スンファン。約2300日ぶりのサムスンでの実戦投球は、1イニング2失点という結果に終わった。
試合はサムスンが1-12でLGに大敗している。
オ・スンファンは、2005年にサムスンでプロデビューすると2013年まで所属。同年のシーズン終了後にFA権を行使し阪神タイガースに加入した。
2016年からは渡米し、セントルイス・カージナルスやトロント・ブルージェイズ、コロラド・ロッキーズなどメジャーリーグのチームを渡り歩いた。
そして2019年8月、メジャーリーグでの生活を終えてサムスンへの復帰を果たした。
しかし、加入と同時に右ひじ遊離体の徐去手術を受けリハビリ生活が続いたことで、今回が久しぶりの実戦登板となった。また、2015年末のマカオでの違法賭博により、オ・スンファンには72試合の出場停止が課されている。そのため、公式戦登板は5月初め頃となる予定だ。
かつて日・米・韓で活躍し、再復帰した古巣で復活を目指すオ・スンファンの投球ぶりに期待したい。
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