韓国人選手の五輪金メダル最多記録を更新したアーチェリー男子のキム・ウジン(32)は、すでに4年後のロサンゼルス五輪を見据えているようだ。
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世界ランキング2位のキム・ウジンは8月4日(日本時間)、フランス・パリのアンヴァリッドで行われたパリ五輪・アーチェリー男子個人の決勝で同7位のブレイディ・エリソン(35、アメリカ)と5-5(27-29、28-24、27-29、29-27、30-30)で引き分けた後、シュートオフで勝利した。
シュートオフでは、キム・ウジンもエリソンもともに10点を射った。ただ、キム・ウジンの矢は10点ラインの内側、エリソンの矢は10点ラインの外側にかかった。
キム・ウジンの矢は的の中央から55.8mm、エリソンは60.7mm離れていた。2人の差はわずかに4.9mmだった。シュートオフでは同点の場合、中央に最も近い矢を放った選手が勝者となる。
キム・ウジンは今大会で3冠に輝いた。男子団体、混合団体戦に続き男子個人でも金メダルを獲得した。
アーチェリー男子史上初の3冠王だ。前回の2021年東京五輪ではアン・サン(23)、今回のパリ五輪ではイム・シヒョン(21)がそれぞれ3冠王に輝いたが、いずれも女子選手だった。
パリ五輪で3個の金メダルを手にしたキム・ウジンは、これで五輪金メダルの通算獲得数を「5個」とした。
韓国ではこれまで、夏季と冬季五輪合わせて金メダルを5個獲得した選手はいなかった。キム・ウジンは以前、2016年リオ五輪、2021年東京五輪の男子団体で金メダルを獲得している。
従来の最多記録は4個だ。射撃男子のチン・ジョンオ(44)、アーチェリー女子のキム・スニョン(53)、スピードスケート・ショートトラック女子のチョン・イギョン(48)が金メダル4個を保有している。
これらのレジェンド選手を超え、韓国人選手の五輪金メダル最多記録を塗り替えたキム・ウジンだが、すでに4年後の2028年ロサンゼルス五輪でさらに金メダルを増やす意気込みだ。
キム・ウジンは試合後のインタビューで「まだ引退の計画もなく、引退をしていないので、選手生活を継続するつもりだ」とし、「今日獲得したメダルももう過去だ。今日までは楽しむが、明日からはまた過去になる。新たな目標を持って再び前進する」と強調していた。
(記事提供=OSEN)
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