史上初のオリンピック出場を狙う女子サッカー韓国代表が、ベストメンバーで予選に参加する。
コリン・ベル監督が率いる女子サッカー韓国代表は来る2月3日、済州(チェジュ)で開かれる2020東京五輪予選を控えている。
ベル監督は1月9日から済州で招集した26人とトレーニングを行い、最終エントリー20人を選抜した。負傷のリハビリ中のイ・ミナ(仁川現代製鉄)を除けば、事実上のベストメンバーだ。
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チ・ソヨン(チェルシーウーマン)を筆頭に、チョ・ソヒョン(ウェストハムWFC)、イ・グムミン(マンチェスター・シティ)、そして最近スペインリーグに移籍したチャン・スルギ(マドリードCFF)と、欧州組が総動員される。
さらに12月のアジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権で可能性を見せたカン・チェリム(仁川現代製鉄)とチュ・ヒョジュ(蔚山科学大学)、チャン・チャン(ソウル市庁)なども名を連ねた。
ベテランGKのユン・ヨルグル(慶州韓国水力)、DFのシム・ソヨン(仁川現代製鉄)やヨ・ミンジ(水原都市公社)のように、経験豊富な選手たちも再びベル監督の選択を受けた。
韓国女子サッカーは、1度もオリンピック本戦に出場したことがない。日本や中国、北朝鮮といったアジア強国に押され、いつも出場権を獲得することができなかった。
ただ、今回は違う。
日本が開催国であるためオリンピック予選に出場しないだけでなく、北朝鮮まで予選不参加を宣言し、韓国のオリンピック出場への道が大きく広がった。
今回の予選では、決勝に上がった2チームがオリンピック出場権を獲得する。カギは準決勝のマッチアップだ。
グループAに入った韓国は、グループリーグでベトナム、ミャンマーと対戦するため、アクシデントがない限り、1位通過となる見込みだ。その場合、準決勝ではグループBの2位と対戦する。相手はオーストラリア、あるいは中国となる可能性が高い。
韓国にとっては、オーストラリアよりも中国との対戦が望ましいという見方が支配的だ。オーストラリアは世界8強圏にかかる強いチームであり、フィジカルと体力は脅威となる。
一方の中国は、かつての名声に比べて戦力が弱まっており、12月のE-1サッカー選手権での直接対決でも韓国が内容で上回った(スコアは0-0)。韓国は欧州組がほとんど抜けた状態でも、中国と互角以上の実力を見せつけたのだ。
想定する通りオーストラリアが中国を抜いて1位通過した場合、韓国は中国戦の勝利がオリンピック出場権の獲得とイコールになる。
ベル監督も「トレーニングを見守りながら、既存の主軸選手との可能性を見せてくれた若手選手を適切に融合させた。史上初のオリンピック出場のために、残りの期間中に組織力を最大化していく」と、オリンピック本選出場への強い意志を表わした。
女子サッカー韓国代表は、2月3日にミャンマーと、2月9日にベトナムと対戦する。
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