サッカー韓国代表率いるユルゲン・クリンスマン監督が、アジアカップ敗退で自身の進退を問われたが、続投の意思を示した。
クリンスマン監督率いる韓国代表は2月7日(日本時間)、アフメド・ビン・アリ・スタジアムで行われたアジアカップ準決勝でヨルダン代表に0-2で敗れた。
FIFAランキング87位のヨルダンを相手に同23位の韓国は大苦戦。総シュート数はヨルダンが17本に対し韓国は8本で、枠内シュート数は“ゼロ”という戦いぶりだった。
試合後の会見で、クリンスマン監督は去就について問われ「もっと多くの分析をして振り返るつもりだ。多くのドラマを書いた」とし、「2年後に北中米W杯が行われる。難しい予選を戦わなくてはならない。どのように準備するかがカギだ。今大会をしっかり分析し、今後の試合をしっかり準備することが急務だ」と述べ、事実上、辞任の意思がないという立場を明らかにした。
以下、クリンスマン監督との一問一答。
◇
―試合の感想は。
がっかりした。我々の目標は決勝に進むことだったのに残念だ。ヨルダンのパフォーマンスと闘争心は勝利と決勝進出の資格がある。(選手たちには)「1対1の戦いで負けないよう、最初から主導権を握って試合をしよう」と伝えたが、序盤30分間でヨルダンに主導権を握られ、難しくなった。失点をしたことで、より難しくなった。チャンスを得点につなげられなかった。ヨルダンは素晴らしいチームだ。おめでとうと伝えたい。
―結果について責任を負うのか。
指導者として、大会が終われば責任を負わなければならない。より多くの分析をして振り返るだろう。多くのドラマを書いた。サウジアラビア、オーストラリアとは血のにじむような試合を繰り広げた。今日は敗北を受け入れなければならない。そんな試合だった。相手は良い試合をした。どれだけ厳しいグループステージに属していたのか、もう一度感じることになった。望む目標を達成できなかったため、体系的に分析しなければならない。
―韓国国内では辞任、解任などの話が出ている。現在、どのような心境か。
今すぐしなければならないことは、韓国に帰って試合、大会を分析することだ。協会と上手くいったこと、補完しなければならないことを議論しなければならない時間も必要だ。次の大会を準備しなければならない。2年後に北中米W杯が開かれるが、難しい予選を戦わなければならない。どのように準備するかがカギだ。今大会をよく分析して、これからの試合をしっかり準備することが急務だ。
―泣いている選手もいたが、なぜ笑顔の表情で握手をしたのか。
相手チームを祝福し、尊重していた。(相手が)良いパフォーマンスで勝利したのであれば、祝うのは当然だ。相手が上手くやったことを受け入れて認める。笑ってはいけないということは、考え方が違うことだ。相手がよくやった。尊重して祝福することも、指導者としてすべきことだ。それで握手した。
―「難しい試合」と話していたが、大会を通じてアジアのチームの実力をどのように評価するか。
今回の大会で多くのことを学び、感じた。多くの国、選手たちが今大会で命を懸け、“戦争”に勝つために努力していると感じた。良い選手が多く、アジアサッカーが平準化されたという感じも受けた。残念な結果だが、迫力、緊張感あふれる試合が多かった。
―今大会の敗戦は、サッカー人生においてどれだけ痛恨の敗戦となったか。
とても残念だ。腹が立つ。ピッチに出る前、選手たちに今日の試合をどう臨むべきかメッセージを伝えた。前半20~30分はヨルダンの方がずっと良いチームだった。ヨルダンはピッチ上で闘争心を示し続けた。今日、負けた理由は明らかだ。胸が痛く、腹が立って残念だが、相手を祝い尊重するときは、そのような態度と姿勢を見せなければならない。ヨルダンには優勝の可能性がある。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ