Kリーグのベストイレブンにも選ばれた韓国代表GKチョ・ヒョヌ(28・大邱FC)が岐路に立っている。
来季の去就が決まらないまま、外部との連絡がスムーズでない訓練所に入所したからだ。
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チョ・ヒョヌは今冬の移籍市場で注目選手に挙げられている。7年間在籍した大邱との契約期間が今年末で満了を迎え、その移籍先に関心が集まっているからだ。
とあるサッカー関係者は「チョ・ヒョヌは12月23日、軍事訓練のため訓練所に入所した。4週間後に退所する予定だ」と明かした。
チョ・ヒョヌの入所はすでに予定されていたことだ。
彼は2018年のジャカルタ・アジア大会にオーバーエイジ枠として出場し、優勝したことで兵役免除の恩恵を受けた。
しかし兵役法上、免除の恩恵を受けた芸術・体育要員は満28歳までに基礎軍事訓練を受けなければならない。そのためチョ・ヒョヌは年明け前に入所することになったのだ。
今シーズンのKリーグベストイレブンに名を連ねたチョ・ヒョヌは、先日行われたE-1サッカー選手権にも出場するなど、忙しいスケジュールをこなしている。代表チーム解散後、束の間のオフを過ごしたのちに訓練所へと向かった。
ここで注目すべきは、チョ・ヒョヌが大邱との契約更新、もしくは他クラブへの移籍など、去就が決まらないまま訓練所に入所したことだ。
チョ・ヒョヌは今月初め、全北現代モータースと水面下で交渉を行ったが、最終的に破談となった。
全北現代が手を引いたことで選択肢は狭まったものの、代表守護神として長期間活躍し、Kリーグでも屈指のGKとして評価されるチョ・ヒョヌに、国内のクラブが目を向けないわけがない。
大邱は契約更新を勝ち取るべく、チョ・ヒョヌと話し合いを進めてきた。先月、双方がポジティブな意思を確認できたものの、具体的な進展には至らなかった。
大邱はまだ希望を捨てていない。大邱関係者は「残留か移籍かを伝えず入所しただけに、チョ・ヒョヌの選択を最後まで待ちたい」と明かしている。
通常、軍事訓練のために入所した訓練所では外部との連絡が制限される。自身の去就を決めなければならないチョ・ヒョヌからすれば、決して良い環境とはいえない。
各クラブは、来季シーズンの選手構成が1月初めの合宿前までに確定することを望んでいる。時期的に見れば、チョ・ヒョヌは訓練期間中に自身の去就を決める可能性が高いだろう。
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