選手もビックリ…韓国開催の米女子ツアー大会にギャラリー8000人殺到、サイン待ちなど大賑わい

2023年10月20日 ゴルフ #米国女子ツアー

韓国で開催中の米国女子ツアー「BMW女子選手権」が、初日から多くのギャラリーで賑わっている。

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世界トップクラスの女子ゴルフスターが集った10月19日のソウォンバレーCC・ソウォンヒルズ。早朝から大雨が降る悪天候だったが、現地には多くのギャラリーが詰めかけた。

韓国開催となった米国女子ツアー「BMW女子選手権」(賞金総額220万ドル=約33億円)を観戦するためだ。

同日の第1ラウンドは悪天候にもかかわらず、8000人以上のギャラリーが会場を訪れた。貴重な米国女子ツアーの大会を満喫するために訪れた純粋なギャラリーもいれば、揃って同じ色の帽子を被ったり、自作のプラカードを掲げたりして、応援する選手をついて回るファンクラブも少なくなかった。

選手も驚く韓国ギャラリーの熱量「エネルギーが…」

2021年東京五輪金メダリストで元世界ランキング1位のネリー・コルダ(25、アメリカ)は、「韓国はギャラリーの熱気がすごい。ファンが送ってくれたエネルギーがダイレクトに伝わり、気持ちよくラウンドを回ることができた」と賛辞を送った。韓国でしか感じられない“情”を満喫でき、選手たちも明るい表情で大会に臨んでいるようだ。

試合を終えた選手たちは、ミックスゾーンの前で待ち構えるギャラリーに近づき、サインをしたり記念撮影をしたりするなど交流の時間を過ごした。同日、ノーボギー・4バーディを記録したキム・ヒョージュ(28)は殺到するサイン要請に誠意を持って対応し、隅で静かに自身を待つファンクラブを見つけては「すみません」と叫ばなければならなかった。

ギャラリーに対応するキム・ヒョージュ
ギャラリーに対応するキム・ヒョージュ

開幕日から8000人近く集まったということは、週末にはさらに多くのギャラリーが詰めかけるという意味だ。

米国男子ツアーで活躍するイム・ソンジェ(25)が出場したコリアンツアーの「ジェネシス選手権」も、大会最終日には6000人近いギャラリーが会場を訪れていた。それを考慮すれば、米国女子ツアーの人気度を測ることができるはずだ。

城南(ソンナム)からはるばる駆け付けたというチョン・スジンさん(56)は、「コ・ジンヨン選手が大好きなんです。普段から韓国女子ツアーの会場にもよく行きますが、米国女子ツアーの大会が首都圏で開かれると聞いてチケットを購入しました。ギャラリープラザも大きく、食べ物や見どころが豊富で驚きました」と述べた。

また、「外国人選手はもちろん、米国女子ツアーで活躍する韓国人選手を見る機会が多くないので、このような大会が春や秋にも一度ずつ開かれてほしいですね」と笑った。

久しぶりに韓国のファンと会ったという申ジエ(35)は、「久しぶりにファンに会うことができてとても嬉しい。大会が始まる前は緊張もあったが、ファンの応援と歓声を聞いて元気が出る」と話した。

申ジエは同日、1イーグル・2バーディ・3ボギーの「-3」を記録した。

「前半に打数を減らせなくてもどかしかった」という彼女は、「その後、15番ホール(パー5)でイーグルをして雰囲気を盛り返したと思う。最後のホールをバーディで終えたが、残り3かも頑張らなければいけないと思う。パッティングが少し残念だったが、思ったよりもコースや芝生に適応できている。大丈夫だと思う」と明るく笑った。

申ジエ
笑顔で取材に応じる申ジエ

大勢のギャラリーのなかでスタートした大会は、初日からバーディショーで彩られた。アシュリー・ブハイ(34、南アフリカ)が同日だけで10バーディを叩き出し、アリソン・リー(28、アメリカ)が9アンダー、ミンジー・リー(27、オーストラリア)が8アンダーでリーダーボードの上段から出発した。

“スーパールーキー”ユ・ヘラン(22)もノーボギー・7バーディを奪い、5位タイでスタートするなど初日からファンの期待に応える活躍を見せた。

自身の18ホール最小打タイ記録を樹立したアリソン・リーは、「ショットとパットが思い通りになった。すぐに第2ラウンドを始めたいぐらいだ」とし、「幼い頃から韓国を良く訪れていたが、特にキムチをたくさん食べることができて嬉しい。天気が良くなればグリーンが固くなりそうだ。グリーンプレーには気を付けて、良い流れを続けたい」と意気込んだ。

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