張本智和への“宣戦布告”?韓国卓球のエース「東京五輪で日本より上位になりたい」

2019年12月10日 スポーツ一般 #卓球

「東京五輪では、日本より必ず上位になりたいと思う」

12月9日に行われた卓球の第73回コジンモーターズ全国男女総合選手権大会の主人公は、チャン・ウジン(24)だった。

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昨年に続いて卓球男子シングルスを制し、韓国卓球協会ユ・スンミン会長(2008~2009年)以来、11年ぶりに種目2連覇を達成した歴代8人目の選手となっただけでなく、ファン・ミンハと組んだ男子ダブルス決勝でも優勝して2年連続シングルス・ダブルスの2冠を成し遂げた。

大会が終わった後に会ったチャン・ウジンは、「今シーズンの締めくくりをしっかりしようという気持ちで臨んだ」と笑った。しかし表情はただ明るかっただけではなかった。「試合をいい結果で終わらせたが、満足のいくものではなかった。団体戦でもっと上手くできたのに、残念だった」と、問題点を付け加えた。

韓国代表チームと所属チームでチャン・ウジンを指導しているキム・テクス監督も、“2連覇2冠”を達成した弟子に厳しい指摘をした。問題は、個人戦だった。

決定的な勝負所で耐え切ったことが優勝の原動力になったものの、先に大きくリードを広げても追撃を許し、対戦相手を圧倒できなかったのだ。チャン・ウジン自身も認めている問題点だ。

(写真=月刊卓球)チャン・ウジン

彼は「今年は国際大会をはじめ、成績がとても良くなかったので自信を失った。自分のパフォーマンスを信じられなくて攻撃的なプレーができず、消極的だった。心を空にして、欲を捨てなければならないようだ。いい経験になった」と振り返った。

韓国卓球はユ・ナムギュ、ユ・スンミン、ヤン・ヨンジャ、ヒョン・ジョンファなどのスター選手が次々と出現していた過去とは異なり、最近は低迷期に入ったという評価が支配的だ。

それでもチャン・ウジンを筆頭に、チョン・ヨンシク(27)、イ・サンス(29)で構成された男子韓国代表チームは、2~3歳差の若い選手たちが成長したことで日本、ドイツ、スウェーデンなどの強豪国との競争でも、希望を感じることができる状況にある。

特にチャン・ウジンには、“乱世の英雄”へと変貌する期待がかかる。

彼は「エースという呼称はありがたいが、プレッシャーでもある。最近になって少しずつ上がってはいるが、僕のキャリアと経験は先輩たちと比較することができない」とし、「11月に東京で行われた国際卓球連盟(ITTF)卓球ワールドカップ団体戦では、先輩たちに申し訳なかった。中国がいくら世界ランキング1位だったとしても、僕がもう少し頑張ればどうにかなったはずだ」と話した。

来年は東京五輪団体戦予選、世界卓球選手権釜山大会、東京五輪本選などの主要大会がずらりと並んでいる。チャン・ウジンも「重要なのは来年」と言葉に力を込めた。

彼は「3人のうち、僕が末っ子であるだけに、負けているときは逆転できるような、勝っているときはそのままリードを保てるような雰囲気作りに気を使いたい」と話す。

そして「僕が考える韓国代表チームの力は、お互いの不足点をカバーし合うところから出てくる。その力で東京五輪の決勝に行けば、中国と対戦することができる」とし、まずは開催国である日本に勝ちたいという思いを伝えた。

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