韓国の”伝説”とスウェーデンの“伝説”が手を握り、新たな伝説を作るための土台を築く。
女子ゴルフ界のレジェンドことアニカ・ソレンスタム(52、スウェーデン)と、世界で最も影響力のある女性スポーツ選手にも選ばれた朴セリ(45)が、アジアジュニア選手の発掘と育成に取り組む。
「朴セリ希望財団」は、10月3日から5日にかけて忠清北道(チュンチョンブクト)清州(チョンジュ)のセレニティ・ゴルフ&リゾートで「セリ・パク&アニカ・インビテーショナル・アジア」を開催することを発表した。
米国女子ツアーで通算25勝を挙げ、数多くの“セリ・キッズ”を誕生させた朴セリと、米国女子ツアー通算72勝(メジャー10勝含む)を記録したソレンスタムが、「アジア女子ゴルフの底辺拡大と有望株発掘のための場が必要だ」という思いで一致した。
このため、今大会は韓国をはじめタイ、中国、台湾、フィリピン、日本などアジア地域のワールドアマチュアゴルフランキング選手78人を招待して行われる。
財団側は、「アジア地域のジュニア選手たちに実質的な大会経験を提供するために大会を開催する。今大会をきっかけに、アジア地域のジュニア選手たちが世界の舞台に進出するための登竜門となることを希望する」と強調した。
また、「選手たちの力量開発と、有望選手層の確保のための礎石を固めることを期待する」と伝えた。
今大会では英国ゴルフ協会(R&A)と韓国ゴルフ協会(KGA)が公式スポンサーとして後援するほか、朴セリ希望財団とアニカ財団が協力し、世界的な大会へ格上げすることに注力している。
米国女子ツアーのレジェンドであり、韓国とスウェーデンの女子ゴルフ発展に多大な貢献をした2人の出会いに、会場のセレニティCCも快く開催を承諾した。
セレニティCCのキム・ジュヨン会長は、「世界のゴルフ有望株をセレニティCCに招待し、大会を開催することができて嬉しい」とし、「セレニティCCは国内最高水準のコンドミニアム、コミュニティ、ドライビングレンジを備え、大会がアジアを代表する最高のジュニア大会になるよう全面的に支援する」と力を込めた。
朴セリは現役引退後、女子ゴルフ韓国代表の監督に就任し、パク・インビ(35)の2016年リオ五輪金メダル獲得などに貢献した。そのほか、活発なタレント活動でゴルフの大衆化にも寄与している。
朴セリは「可能性のある選手たちは、少しのサポートを加えれば世界的な選手に成長できる。多くの方々の助けを得て米国女子ツアーで活動で来たので、私が受けた愛と経験を後輩たちに返すことが私の役目」と強調した。
また、「学生選手だけでなく、学生たちが遊び感覚で親しくゴルフとほかのスポーツを楽しめるテーマパーク形式のスポーツセンター建設を最初の目標に、できることから一つひとつやっていく」という夢を公開した。
今年初めにいわゆる「セリ・ゴルフテーマパーク」建設の礎を築いた朴セリは、有望株教育プログラムに参加したのに続き、ソレンスタムと意気投合してジュニア大会を開催するなど、良い影響力を実戦している。
このような努力に加えて、エリート選手のサポートを続けてきた大田(テジョン)・忠清の代表病院REGEN整形外科(THE ZEN病院)も、ジュニア選手たちが身体・精神的に健康なスポーツ人に成長するために協力することにしている。
朴セリは大会終了後、ソレンスタムとともに釜山(プサン)に移動し、オーストラリアの伝説カリー・ウェブなどが出場する「朴セリワールドマッチ」に参加する。
「朴セリワールドマッチ」は10月6日、釜山の機張(キジャン)郡にあるストーンゲートゴルフクラブで行われる。
朴セリやソレンスタム、ウェブのほか、ハン・ヒウォン、チェ・ナヨン、キム・ハヌルなど引退したスター選手のほか、元男子プロテニス選手のイ・ヒョンテクや元女子卓球選手のヒョン・ジョンファなど韓国を代表するオリンピアンなどが参加する予定だ。
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