パク・チャンホは、チュ・シンスが韓国代表の世代交代が不十分なことや、昨季KBO防御率1位も学生時代の暴力問題で選外となったアン・ウジン(23、キウム・ヒーローズ)の件に対し遺憾を示したことについて、「ひとまず、代表の世代交代は上手くいっているのではないか?」と反問すると、「アン・ウジンがいるからと言って世代交代になるわけではないと思う。そして、アン・ウジンはまだ時代が彼を望まないと思う」と伝えた。
チュ・シンスは去る1月21日、米テキサス州ダラス地域で放送された在米韓国人向けのラジオ『DKNET』に出演した際、「アン・ウジンが明らかに誤った行動をした」としながらも、「韓国で野球をしているが、理解できない部分が多い。韓国は許しを得ることが難しい。(アン・ウジンは)過ちを悔やみ、出場停止も受け入れたが、国際大会には出られない」と話したことがある。
これについてパク・チャンホは、「もしチュ・シンスが監督であれば彼の言うとおりだ。(韓国は)日本を破らなければならず、そのためにはアン・ウジンが必要かもしれない。チュ・シンスの意見も尊重する。彼の判断について悪い、良いとする必要はない。これもチュ・シンスの考えの一つだ」と述べた。
それでも、「しかし、アン・ウジンも(代表に選ばれなかったことを)悔やむ必要はないと思う。アン・ウジンにとっては残念なことになるかもしれないが、アン・ウジンによって野球界がより成熟できるのではないか。さっきもアン・ウジンに会って“悔しがるな”と伝えた」と、アン・ウジン選外に対する自身の意見を打ち明けた。
加えて、「イ・ガンチョル監督はとても賢明な判断をされたと思う。当然、監督としては勝ちたいだろう。しかし、代表はファンのことも考えると同時に、国民感情も考えなければならない。さまざまな立場を考慮する必要がある。監督もその部分をしっかり考えたようだ」と続けた。
パク・チャンホは最後に、韓国が来るWBCで2006年大会、2009年大会のような粘り強さを見せることを期待した。
韓国は初代WBCの2006年大会でベスト4に進出した。当時は台湾やアメリカ、メキシコなどを破り、準決勝前まで日本相手に2度勝利した。パク・チャンホもメジャーリーガーとして代表に合流し、大会最多セーブで優秀選手に選ばれる活躍を披露した。
パク・チャンホは「戦力だけ見れば韓国が弱い。“日本より弱い”という評価は正しいと思う」としつつも、「だが、韓国野球だけが持つ長所がある。まさにチームワークだ。選手同士が本当にしっかり団結している。2006年WBCがまさにそうだった。イ・ジョンボムという素晴らしいキャプテンが選手たちを一つにした。今回の代表もそうなると思う。キャプテンやベテランがチームを一つにまとめれば、近年のWBCや東京五輪とは違った結果になるだろう。私は彼らのチームワークを信じている」と声を高めた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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